圧倒的な表現力、ブラジル・ノルデスチ音楽の新たな旗手ジュリアナ・リニャレス

Juliana Linhares - Nordeste Ficção

ブラジル北東部音楽の伝統と未来を覗く才能、ジュリアナ・リニャレス

ブラジル北東部出身、現在はリオデジャネイロで活動する女性SSWジュリアナ・リニャレス(Juliana Linhares)は、デビューアルバム『Nordeste Ficção』で北東部音楽の文化を現代的なサウンドに見事に落とし込んでみせた。伝統音楽をリスペクトし、現代感覚のなかで表現していく、優れたMPB(ブラジルポピュラー音楽)の結晶のような素晴らしい作品だ。

“ノルデスチのフィクション”と名付けられたアルバムのタイトル通り、フレーヴォ、フォホー、バイアォンといったブラジル北東部の豊かな音楽的土壌の平行世界を覗いているかのような懐かしさと未来感が混在する。力強さと美しさの同居する彼女の表現力も圧倒的で、多彩なレパートリーでMPBの新たな旗手として名乗りを上げる。

(1)「Bombinha」(小さな爆弾)

(4)「Embrulho」、(8)「Lambada da Lambida」はノルデスチを代表するSSW、シコ・セザール(Chico César)との共作。

タイトル曲である(5)「Nordeste Ficção」はパーカッションやフルート、さらに後半につれ徐々にヒートアップするリズムやエレクトリック・ギターのソロなどが非常に印象的で、今作を代表する楽曲だ。

フォホーのリズムにレゲエ/ダブの要素を大胆に取り入れた(6)「Tareco e Mariola」のサウンドも最高に面白い。

(10)「Aburguesar」はバイーアの鬼才トン・ゼー(Tom Zé)の作曲。

Juliana Linhares プロフィール

ジュリアナ・リニャレスは1989年リオグランデ・ド・ノルテ(ヒオグランジ・ド・ノルチ)州生まれ。
2010年からリオデジャネイロを拠点としており、Pietá のヴォーカリストとして、また女優としても知られている。

最近はレニーニ(Lenine)のライヴのオープニング・アクトとして出演したりと、一部では“フォホーの女王”エルバ・ハマーリョ(Elba Ramalho, 1951 – )の再来との評も。
間違いなく今注目すべきブラジルのアーティストのひとりだ。

(3)「Meu Amor Afinal de Contas」
Juliana Linhares - Nordeste Ficção
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