ポルトガルのSSW、マヌエル・マイオのソロデビュー作
温かく魅力的な声を持つポルトガルのSSW/ヴァイオリン/マンドリン奏者マヌエル・マイオ(Manuel Maio)のソロデビュー作『Sem Olhar ao Tempo』がリリースされた。彼の音楽はポルトガルの伝統音楽ファドをルーツに、米英のフォーク・ミュージックやブラジル音楽などが混在する。
バンドにはスペインのバルセロナ音楽シーンで活躍するギタリストのパウ・フィゲレス(Pau Figueres)、パーカッション奏者リカルド・コエーリョ(Ricardo Coelho)、ベースのルイ・フェレイラ(Rui Ferreira)を軸とし他にもゲストが多数参加。アコースティック楽器を中心に抒情的なマヌエル・マイオの歌をサポートする。
13の収録曲はすべてマヌエル・マイオのオリジナルで、丁寧に組み立てられたサウンドに心が休まる。
MVも制作された(1)「A Casa Fechada」、(2)「Chula da Distância」はもちろんのこと、疾走する高速5拍子の(5)「Sem Olhar ao Tempo」、ヴォーカル・アンサンブルで聴かせる小品(6)「Eu Levo ao Meu Benzinho」、少しのサウダーデを内包しながらポジティブな印象の(7)「Para Quê Brilhar」、色彩感のある(10)「Ninguém Disse Que Era Fácil」などなど佳曲がずらりと並ぶ、豊かなアルバムだ。
Manuel Maio プロフィール
マヌエル・マイオは1982年にポルトガル北部の街ポボア・デ・バルジンに生まれた。幼い頃からヴァイオリンを演奏し、2006年にクラシック・ヴァイオリニストとして学位を取得し、その後フランスに渡りジャズを学んでいる。
これまでに彼は演奏者、作曲家、プロデューサーとして数多くのプロジェクトに携わってきた。特筆すべきは2枚のアルバム『Ciclorama』(2011年)と『Pé de Vento』(2014年)をリリースしたバンド、A Presença das Formigasでの活動。後者はIndependent Music Awards 2015で受賞し、ワールドミュージックのチャートを賑わせた。
Manuel Maio – vocals, mandolin, rabeca
Pau Figueres – Spanish gutiar, acoustic guitar, electric guitar
Ricardo Coelho – percussion
Rui Ferreira – electric bass, fretless bass, piano, percussion
Guests :
André Cardoso – classical guitar
Carlos Bica – double bass
Diego Cortez – quena, transverse flute
Francisco Pereira – Portuguese guitar
Ruben Alves – Hammond organ
Sara Amorim – oboe
Sónia Sobral – accordion
Tiago Manuel Soares – percussion