メルボルン発、クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ注目のドン・グローリー新作『Welcome』

Don Glori - Welcome

メルボルンのNu-Jazzシーンの注目株、Don Glori

オーストラリア・メルボルンのマルチ奏者/作曲家ゴードン・リー(Gordon Li)の別名プロジェクト、ドン・グローリー(Don Glori)の新作 『Welcome』は、ジャズ/ブラジル音楽/クラブジャズ/ソウル/ファンク好きにおすすめのグルーヴィーで爽快な作品だ。

ハービー・ハンコックの名曲「Maiden Voyage」へのオマージュと思しき(1)「Maiden Waters」は、エレクトリック・ピアノ、男女コーラス、ヴィブラフォン、パーカッションなどがセンス良く配合された魅惑のレシピが繰り広げられる。9拍子という変拍子ながら、それを感じさせないダンサブルなグルーヴ感で一気に彼の世界観に引き摺り込まれる。

続く(2)「Ponte」もブラジリアン・グルーヴ満載の良曲。ここでは鍵盤奏者ルイス・ムーディ(Lewis Moody)のソロも圧巻だ。

(2)「Ponte」のライヴ演奏動画。

今作中もっともダンサブルな(3)「Dlareme」は力強いピアノのリフと、中盤からのフルート奏者エリカ・トゥッケリ(Erica Tucceri)のエキサイティングなソロが素晴らしい。

Gordon Li プロフィール

主にベースを弾くゴードン・リーは、オーストラリアのメルボルン出身。ジャズ、アンビエント、現代音楽などから影響を受けた即興音楽に強い関心を持っている。
ゴードン・リーとして『A View From the Bungalow』(2022年)など何枚かの作品を、そして名前のアナグラムであるドン・グローリー(Don Glori)名義でも『Dawn Calling』(2020年)など作品を発表し、ニュー・ジャズが盛んなメルボルンのシーンで注目される存在になってきている。

Don Glori – bass, keyboards, guitar, vocals, percussion, synthesizers
Al Kennedy – drums
Lewis Moody – piano, keyboards, synthesizers
Javier Fredes – percussion
Lachlan Thompson – saxophone, flute
Kelly Ottaway – vibraphone (1, 2)
Josh Bennier – trombone
Erica Tucceri – flute (3)
Mathew Hall – vocals (1, 2, 6, 8)
Allysha Joy – vocals (1, 2, 6)
Hannah McKittrick – vocals (1, 2, 6)
Merinda Dias-Jayasinha – vocals (3)
Ruby Dargaville – vocals (7)
Robyn Cummins – dings (7)

Don Glori - Welcome
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