ロンドンのジャズシーンを席巻する男女4人組インストバンド、Lydian Collective 待望の2nd

Lydian Collective - Return

ロンドンの男女4人組インストバンド、リディアン・コレクティヴ

2018年のデビューアルバム『Adventure』が話題となったイギリス・ロンドンを拠点とする男女4人組のインスト・バンド、リディアン・コレクティヴ(Lydian Collective) 。400万回以上のSpotify再生と180万回以上のYouTube再生(出典:彼らの公式サイト)を誇り、名実ともに英国内外で急速に人気を高めているグループだ。

バンドは男性鍵盤奏者のアーロン・ウィーラー(Aaron Wheeler)、女性ベーシストのイダ・ホリス(Ida Hollis)、男性ギタリストのトッド・ベイカー(Todd Baker)、そして女性ドラマーのソフィー・アロウェイ(Sophie Alloway)から成り、ジャズ、フュージョン、ファンクを独自に融合させたバンドサウンドを特長とする。それぞれソロでもキャリアを重ねてきた個々人の驚異的なテクニックはもとより、ライヴバンドらしいエネルギッシュで生々しいグルーヴが非常に魅力的だ。

2022年10月にリリースされた『Return』は、彼らの2枚目のアルバムでより演奏技術や音楽の深化が感じられる作品だ。
シャッフルのリズムと連続する転調がどこまでも心地良い(1)「Shuffle Bubble」、スペイシーな電化フュージョン(3)「High 555」、幻想的な曲調・サウンドの(5)「Wide Open Space」、“サンバ”と冠していながらサンバ要素は薄い(6)「Space Samba」、スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを演奏するルシー・トリーチャー(Lucie Treacher)をゲストに迎えた(8)「Out of the Woods」など趣向を凝らしたコンポージングと演奏が楽しめる。

作曲は主にアーロン・ウィーラーとトッド・ベイカーのコンビが担当。ロンドンのジャズシーンを盛り上げるLydian Collective、覚えておいて損はない。

(1)「Shuffle Bubble」
(5)「Wide Open Space」のライヴ演奏動画。
85人編成のオーケストラを迎えて演奏された(10)「November」

Lydian Collective :
Aaron Wheeler – keyboards
Ida Hollis – bass
Todd Baker – guitar, mandolin
Sophie Alloway – drums

Guest :
Lucie Treacher – nyckelharpa

Lydian Collective - Return
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