世界各地から名手が集う、圧巻のプログレ。エヴァン・マリエン新譜『Elysian』

Evan Marien - Elysian

エヴァン・マリエンのソロ名義新譜『Elysian』

呑み込まれそうになるほどの圧倒的な演奏だ。
米国のベーシスト/作曲家エヴァン・マリエン(Evan Marien)のソロ名義の新譜『Elysian』
盟友ダナ・ホーキンス(Dana Hawkins)の超絶的なドラムスに加え、アルメニアの鬼才鍵盤奏者ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)のシンセ、そしてスウェーデンのメタルバンド、メシュガー(Meshuggah)のギタリストのフレドリック・トーデンダル(Fredrik Thordendal)が参加したプログレッシヴ・メタル(1)「Caliber」から、早くも聴く者を興奮の渦に巻き込む。

(1)「Caliber」。
このMVではドラマーのダナ・ホーキンスばかり映されているが、今作はベーシストのエヴァン・マリエンのソロ名義である。

勢いそのままに、続く(2)「Ultima」にはオーストラリアのギタリスト、プリニ(Plini)が参加。(3)「Hexalogic」にはカナダのギタリスト、Intervalsことアーロン・マーシャル(Aaron Marshall)と米国の鍵盤奏者ジュリアン・ポラック(Julian Pollack)が参加。このアルバム前半部分だけでお腹いっぱいになるほどの熱くエキサイティングなプログレッシヴ・メタルが次々と展開される。

(2)「Ultima」

アルバム中盤、ギターのコリー・ウォン(Cory Wong)や尺八/サックス奏者のザック・ジンガー(Zac Zinger)らが参加した(6)「Ikigai」や(7)「Don’t Give Up」などはファンク色を強くしたタイトなグルーヴ。後半の(9)「Funnels」と(10)「Non-Brewed Condiment」はアラン・ホールズワースの楽曲のカヴァーだ。

Evan Marien 略歴

エヴァン・マリエンはイリノイ州ディケーター生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動するマルチ奏者/作曲家。若い頃からトロンボーン、ピアノ、ギター、ドラムを演奏してきたが、現在では主にベーシストとして知られている。
これまでの共演者はティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)、ウェイン・クランツ(Wayne Krantz)、エリオット・モス(Elliot Moss)など。
2009年にバークリー音楽大学を卒業し、同年、「最もエキサイティングな新人プレーヤー」のうちの Bass Player Magazine Reader’s Choice Awards を受賞している。

近年はおもにドラマーのダナ・ホーキンスとのデュオを中心に活動。ジャズ、メタル、プログレッシヴ・ロック、エレクトロニックなどをハイブリッドに融合した音楽性を特徴とする。

Evan Marien – bass
Dana Hawkins – drums
Tigran Hamasyan – synth (1)
Fredrik Thordendal – guitar (1)
Plini – guitar (2)
Intervals – guitar (3)
Cory Wong – guitar (7, 8)
Zac Zinger – shakuhachi, saxophone (6, 7, 8)
Miguel Atwood Ferguson – violin (8)
Julian ‘J3PO’ Pollack – additional synths/keys (3)
Tim Miller – guitar (5)
Button Masher – synths (10)

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