半世紀の時を経て蘇った伝説のインド・ジャズ・フュージョン!Shakti まさかの2023年新作

Shakti - This Moment

伝説のインド・フュージョン、Shakti 復活。46年ぶり新作

ギター奏者ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、タブラ奏者ザキール・フセイン(Zakir Hussain)を中心に1974年に結成され、数年の間に3枚のアルバムを残した伝説的フュージョン・バンド、シャクティ(Shakti) がまさかの復活だ。

結成から約50年。最後のアルバム『Natural Elements』(1977年)から実に46年ぶりとなる4thアルバム『This Moment』は、まさに彼らの今の瞬間を捉えたアルバムだ。ギターとタブラを中心に作られるスピリチュアルな音の宇宙。肉体が年老いてもなお衰えを知らない相変わらずの超絶的なアンサンブルは、まるで約半世紀の空白期間の時空を歪めるように今でも新鮮に聴こえる。

Shakti 50周年ライヴツアーの映像

50周年を迎えるShaktiの現在のメンバーは、創立メンバーであるジョン・マクラフリン(1942 – )、ザキール・フセイン(1951 – )に加え、ヴォーカリストのシャンカール・マハデヴァン(Shankar Mahadevan, 1967 – )、ヴァイオリン奏者のガネーシュ・ラジャゴパラン(Ganesh Rajagopalan, 1964 – )、そしてShaktiの初期メンバーであり“ガタムの神様”と呼ばれたヴィック・ヴィナヤクラン(Vikku Vinayakram, 1942 – )の息子である打楽器奏者セルヴァガネーシュ・ヴィナヤクラン(Selvaganesh Vinayakram, 1966 – )の5人編成。

ジョン・マクラフリンは初期Shaktiのようにアコースティック・ギターではなくエレキギターやギターシンセを演奏しており、もっとも大きなサウンドの変化はその部分だろうか。マシンガンのようなタブラやガタム、ギターとヴァイオリンの超絶的なユニゾンに加え、今作ではコナッコルの応酬も圧巻。
ジャズと南北インド音楽の融合というコンセプトは今も変わっておらず、半世紀にわたって追求してきた彼らの音楽には神懸り的な超越感が漂う。

Shakti 50周年ライヴツアーの映像

Shaktiの音楽は、彼らの登場以降の半世紀にわたり数多のミュージシャンにインスピレーションを与えて続けてきた。50周年のライヴツアーも精力的に行う彼らは今も魔法を振り撒き続ける。

John McLaughlin – guitar, guitar synth
Zakir Hussain – tabla, konokol
Shankar Mahadevan – vocals, konokol
Ganesh Rajagopalan – violin, konokol
Selvaganesh Vinayakram – kanjira, mridangam, ghatam, konokol

Shakti - This Moment
Follow Música Terra