カナダを代表するジャズ歌手エミリー=クレア・バーロウ、鳥をテーマにした軽やかな絶品アルバム

Emilie-Claire Barlow - Spark Bird

カナダの歌手エミリー=クレア・バーロウの新譜『Spark Bird』

カナダのジャズ・シンガー、エミリー=クレア・バーロウ(Emilie-Claire Barlow)の5年ぶり13枚目のアルバム『Spark Bird』は、空や鳥をテーマにした軽やかなジャズが楽しめる作品だ。

収録曲はすべてカヴァー。映画『オズの魔法使い』の(1)「Over the Rainbow」(虹の彼方に)や、原曲はブラジル生まれの「Você Abusou」という曲でフランス語翻案版がシャンソンとして流行した(2)「Fais comme l’oiseau」(鳥のように)、そしてジャズ・スタンダードの(3)「Skylark」といったように定番も交えつつ意外なところを突いた選曲も魅力的だ。スティーヴィー・ワンダーの(4)「Bird of Beauty」はボサノヴァ風に軽やかに。丁寧にアレンジされた8曲が、彼女の真っ直ぐな歌声を乗せて清涼感をもたらしてくれる。

(2)「Fais comme l’oiseau」

バックの演奏陣は曲によって編成を変え、総勢13名のミュージシャンが参加。フリューゲルホルンのレイチェル・テリエン(Rachel Therrien)、テナーサックスのケリー・ジェファーソン(Kelly Jefferson)といったカナダを代表するジャズ・アーティストによる演奏も聴きどころだ。

スペイン語で歌われるラストの(8)「Pájaros de Barro」(泥の鳥)はスペインのシンガーソングライター、マノロ・ガルシア(Manolo Garcia)の曲。比較的明るい曲が多いアルバムの中で、もう飛べなくなった鳥の悲しみをクリス・ドネリー(Chris Donnelly)によるピアノ伴奏をバックに情感豊かに歌い上げる。

Emilie-Claire Barlow 略歴

エミリー=クレア・バーロウは1976年カナダ・トロント生まれの歌手/編曲家/レコードプロデューサー/声優。両親ともにプロのミュージシャンで、父親はドラマーのブライアン・バーロウ(Brian Barlow)、母親は歌手のジュディ・テイト(Judy Tate)。そんな環境から彼女もレコーディングスタジオで育ったようなもので、7歳の頃にはテレビやラジオのコマーシャルを歌うキャリアをスタートさせた。

1998年にアルバム『Sings』でデビュー。『Seule ce soir』(2012年)と『Clear Day』(2015年)はカナダのジュノー賞で最優秀ジャズ・ボーカル・レコーディング賞を受賞している。

彼女は影響を受けた人物としてエラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)、トニー・ベネット(Tony Bennett)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の名前を挙げている。

Emilie-Claire Barlow – vocal
Rachel Therrien – flugelhorn (5, 6)
Bill McBirnie – flute (4)
Kelly Jefferson – tenor saxophone (1, 2, 6)
Reg Schwager – guitar (1, 2, 3, 4, 7)
Justin Abedin – guitar (6)
Hannah Barstow – electric piano (6)
Chris Donnelly – piano (4, 7, 8)
Amanda Tosoff – piano (1, 5)
Jon Maharaj – bass (except 8)
Ben Riley – drums (5, 6)
Celso Alberti – percussion (1, 4)
Drew Jurecka – violin & viola (3, 5)
Lydia Munchinsky – cello (3, 5)

Emilie-Claire Barlow - Spark Bird
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