“詩人のシャーマン”アルゼンチン前衛SSWソエマ・モンテネグロ、現代社会とジャングルが交錯する新譜『CIRCULO RADIANTE』

Soema Montenegro - CIRCULO RADIANTE

アルゼンチンの前衛的SSWソエマ・モンテネグロ、新作『CIRCULO RADIANTE』

アルゼンチンの気鋭作曲家/歌手ソエマ・モンテネグロ(Soema Montenegro)は、4年ぶりのスタジオ・アルバムとなる新作『CIRCULO RADIANTE』で、“詩人のシャーマン”と形容される独特の感性を驚くほど高い完成度で披露する。南米のジャングルなどの自然から得たインスピレーションと、人間が持つ叡智と技術の結晶が融合した個性的な音楽に魅了される素晴らしいアルバムとなっている。

アルバムは彼女の歌とアコースティック楽器が主体でありながら、極めて自然に溶け込むプログラミング、そして作品に大きな特徴をもたらす鳥の囀りなどの環境音が創作性の演出に極めて大きな役割を果たしている。

(2)「Caminante」では鉱山会社が強行する先住民の土地の開発への抵抗を暗喩で表現するなど、その歌詞の内容も示唆に富む。音楽的にはサンバ(zamba)などのアルゼンチン・フォルクローレを強固な基盤としつつ、そこに彼女ならではの個性を注いでいく。作編曲だけでなく声の表現力も圧倒的で、リスナーの耳と心に強烈な印象を刻む作品と言えるだろう。

(2)「Caminante」

アルバムのほとんどはソエマ・モンテネグロの作詞作曲。(7)「Punay」はアルゼンチンの英雄的なギタリスト/SSW/作家アタウアルパ・ユパンキ(Atahualpa Yupanqui)の曲で、今作中唯一のカヴァーとなっている。

Soema Montenegro 略歴

ソエマ・モンテネグロは1978年にブエノスアイレス州ラフェレレに生まれた。2001年頃から実験的な即興ヴォーカル・グループなどで音楽活動を開始し、2008年にソロでのファーストアルバム『Uno Una Uno』をリリース。2011年にはマルチ楽器奏者のホルヘ・ソッティレ(Jorge Sottile)と、プロデューサーのフアン・イグナシオ・セラーノ(Juan Ignacio Serrano)との共同プロデュースによる2ndアルバム『Passionaria』をリリースし、その強烈な個性と音楽性は日本でもディスクユニオンラティーナエル・スール・レコーズなどによって驚きをもって紹介された。

Soema Montenegro - CIRCULO RADIANTE
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