しなやかなグルーヴで魅了するオーストラリアの新鋭ユニット「Special Feelings」デビュー!有機的かつ近未来的サウンドが素晴らしい

Special Feelings

有機的なグルーヴが近未来的サウンドに溶け込むオーストラリアの新鋭ユニット

オーストラリア・メルボルンの女性二人組ユニット、スペシャル・フィーリングス(Special Feelings)のデビュー・アルバム『Special Feelings』が最高だ。クラブ・ジャズに通ずるしなやかな即興的グルーヴが心地よく、ノイエ・グラフィック(Neue Grafik)からユセフ・デイズ(Yussef Dayes)、マッドリブ(Madlib)までという彼女らの影響源を凝縮したようなサウンドが展開される。

(2)「Bapjizzm」

Special Feelings はベーシストのナオミ・ロビンソン(Naomi Robinson)と鍵盤奏者のポリ=パール(Poli-Pearl)によるユニット。もともとバーで偶然に出会い意気投合したという二人は、過去4年間にわたりジャムセッションを重ね今作に至るプロセスを積み重ねていったという。彼女らの作曲プロセスは、最初にナオミ・ロビンソンが自分のアイディアをリズムとベースのリフに落とし込み、ポリ=パールがシンセサイザーでコードを確立。次に友人たちがドラムス、サックス、シンセサイザーなどを加えて曲を完成させるというもの。そうして出来上がったサウンドは、同国の最先端と目されるハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)や30/70とも通じるものがある。

Special Feelings のセッションの様子

最初はパースに拠点を置いていたため、デュオはユニークなサウンドを開発することができた。その後拠点をメルボルンに移し、現地のミュージシャンとのコラボレーションを開始。ジャズやワールド・ミュージック、そしてオーストラリアの先住民の文化への敬意を活動の拠り所としながらファンを拡大している。

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