ソプラノ歌手マリアナ・フローレスが歌う古き良きアルゼンチン音楽集『Alfonsina』

Mariana Flores - Alfonsina

ソプラノ歌手マリアナ・フローレスが歌う、アルゼンチン歌曲集

アルゼンチン出身のソプラノ歌手マリアナ・フローレス(Mariana Flores)が、同じくアルゼンチンのマルチ奏者キト・ガト(Quito Gato)との共同プロジェクトでアルゼンチン音楽集『Alfonsina: Canciones Argentinas』をリリースした。
(1)「Alfonsina y el Mar」や(10)「Dorotea, la Cautiva」などの名曲をシンプルかつ豊かな伴奏と美しいヴォーカルで聴かせる好盤だ。

ギター、ピアノ、パーカッションを演奏するキト・ガトと、ベース奏者ロマン・レクイエ(Romain Lécuyer)の演奏も際立つが、主役はマリアナ・フローレスの歌だ。アルバムに収録された15の楽曲はいずれもアルゼンチンの広義のポピュラー音楽の重要な楽曲で、これらを知らない国外のリスナーにも強く訴求する普遍的な良さがある。マリアナ・フローレスの力強く誇り高き歌唱はポジティヴなエネルギーに満ち、比較的シンプルにアレンジされた楽曲自体の魅力を引き出している。

(1)「Alfonsina y el Mar」

「私たちはただ心を開いて、親密さの一部、そして私たちの生活の一部であるこの音楽を分かち合いたかったのです」マリアナ・フローレスは語る
「私たちは特定の立場をとろうとすることなく、あるがままの姿でいます。音楽に触れたときに同じエネルギーを感じることが、私たちの解釈を勇気づけます。このような関係を共有できるのは素晴らしいことなのです」

Mariana Flores 略歴

マリアナ・フローレスは1980年生まれ。クラシックのソプラノ歌手としてのキャリアを積み、バロックのレパートリーの重要な解釈者として知られている。

メンドーサ州のクヨ国立大学で声楽を学び、2003年に卒業。オペラや演劇など幅広く経験を積み、多くの国でコンサートに出演。2021年のアストル・ピアソラ生誕100周年をラジオ・フランス・フィルハーモニー管弦楽団とともに祝っている。

Mariana Flores – vocal
Quito Gato – guitar, piano, percussions
Romain Lécuyer – double bass

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