中東の葦笛ネイとエレクトロが融合したアンビエントジャズ。イツァーク・ヴェントゥーラ『Ein-Sof』

Itzhak Ventura - Ein-Sof

イツァーク・ヴェントゥーラ × リジョイサーによる新作

イスラエルのネイ1奏者、イツァーク・ヴェントゥーラ(Itzhak Ventura)の新作『Ein-Sof』。プロデューサー/シンセサイザー奏者リジョイサー(Rejoicer)を迎え、エレクトロ・アンビエントな音像に溶け込むようなスピリチュアルなネイの演奏を聴くことができる。

ネイの風音の混ざった擦れた音と、西洋音楽の平均律にはない微分音を取り入れた旋律がとても美しく、ゆったりとした時間の流れを体現したようなサウンドが心を安らかにさせてくれる。

(1)「At First Light」

イツァーク・ヴェントゥーラは今作について「魂に語りかけるために、このアルバムを作った」と語っている。
「心と精神のつながりを感じてほしい。ネイ自体は、その源から切り離された葦なんだ。この音は、私たちがいかに神から切り離されているかを反映している。そして、これらの曲は私たちを一体化へと近づけてくれる」

数曲でオフィル・ヴィフリフ(Ofir Viflich)がコプズ2を弾き、(7)「I am Dream」では鍵盤奏者ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)がシンセサイザーでフィーチュアされている。

(9)「Leviathan」

  1. ネイ…トルコやイランなどアラブ諸国で広く演奏されている伝統的な葦笛。 ↩︎
  2. コプズ…トルコの伝統的な8弦楽器。サズと呼ばれる楽器の一種。 ↩︎

Itzhak Ventura – ney
Rejoicer (Yuvi Havkin) – synthesizer

Guests :
Ofir Viflich – kopuz (2, 5, 9)
Nitai Hershkovits – synthesizer (7)

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