TAG

シンセサイザー

  • 2024-06-14
  • 2024-06-13

懐かしさと現代性が同居する、時代を超えた音楽。仏ベース奏者シルヴァン・ダニエル新譜

フランスのベーシスト/作曲家シルヴァン・ダニエル(Sylvain Daniel)の新譜『SlyDee』は、スライ&ザ・ファミリーストーン(Sly & the Family Stone)やハービー・ハンコック(Herbie Hancock)といった1970年代のジャズ/フュージョン、ジェームス・ブラウン(James Brown)のファンク、さらにはエレクトリック・マイルスやヒップホップを経由した時代を超越する豪華なサウンドを聴かせてくれる楽しいアルバムだ。

  • 2024-05-25
  • 2024-05-24

現代の鍵盤神ヘスス・モリーナ、ラテンもブラジルもプログレも飲み込んだ最強新譜『Selah』

卓越した演奏技術とジャズ、ラテン、プログレなど幅広い音楽性で注目されるコロンビア出身の鍵盤奏者、ヘスス・モリーナ(Jesus Molina)の最新作『Selah』がリリースされた。アルバムのタイトルは「賞賛」や「高揚」を意味する祝福の言葉で、音楽に対する彼のスピリチュアルなアプローチを表している。

  • 2024-05-24
  • 2024-05-23

中東の葦笛ネイとエレクトロが融合したアンビエントジャズ。イツァーク・ヴェントゥーラ『Ein-Sof』

イスラエルのネイ奏者、イツァーク・ヴェントゥーラ(Itzhak Ventura)の新作『Ein-Sof』。プロデューサー/シンセサイザー奏者リジョイサー(Rejoicer)を迎え、エレクトロ・アンビエントな音像に溶け込むようなスピリチュアルなネイの演奏を聴くことができる。

  • 2024-05-15
  • 2024-05-15

孤高の天才サンドロ・ハイキ。あらゆる楽器を演奏し、たった独りで創り上げた別次元のアルバム

ブラジル・サンパウロ出身のマルチ器楽奏者/作編曲家のサンドロ・ハイキ(Sandro Haick)の2024年新譜『Gratitude』。ブラジルの伝統的なリズムとジャズ、プログレッシヴ・ロックが絡み合う素晴らしい作品で、アジアや中東の楽器をも取り入れた多彩な音楽表現に一種の凄みすら感じさせる作品だ。そして何よりも驚くべきは、これらのオリジナリティに溢れた素晴らしい音楽を、サンドロ・ハイキがたった一人で創り上げているということだ。

  • 2024-01-13
  • 2024-01-13

イスラエル・サイケ新星ギタリスト、YUZ デビュー!独創的で圧倒的な必聴盤!

イスラエル・エルサレム出身のギタリスト/作曲家、YUZことウリア・ウィツタム(Uriah Witztum)の音楽が最高に面白い。2022年のデビューアルバム『Mono Moon』はユダヤ、アラブ、そして西洋の文化が交差するこの土地らしいプログレッシヴかつ非常に高度な音楽性で、先の見えない展開の独自の音楽を確立した興味深い作品だ。

  • 2023-12-02
  • 2023-12-03

ベルリンから、今にも爆発しそうな“ジャズの未来”が現れた──。Moses Yoofee Trio デビューEP『Ocean』

ドイツ・ベルリンを拠点に、その圧倒的なライヴ・パフォーマンスなどで急速に熱狂的ファンを拡大するモーゼス・ユーフィー・トリオ(Moses Yoofee Trio)が初のミニアルバム『OCEAN』をリリースした。かなりセンセーショナルな出来栄えで、必聴の作品と言って過言ではないだろう。

  • 2023-11-11
  • 2023-11-10

超絶技巧とユニークな表現力で魅せる”Trio Grande 2.0″。ジャズロック、進化のその先へ

2020年にリリースされたアルバム『Trio Grande』は、卓越した技術と個性を持つ現代最高峰のミュージシャンによる新たな化学反応が絶賛されたとてつもない作品だった。彼らの2nd『Trio Grande: Urban Myth』は、ウィル・ヴィンソンとギラッド・ヘクセルマンはそのままに、USのドラマー/ベーシスト、ネイト・ウッド(Nate Wood)がアントニオ・サンチェスに代わり参加。新たな化学反応が楽しめる作品となっている。

  • 2023-11-04
  • 2023-11-03

独特の魅力を放つSFドリーム・ポップ。Salami Rose Joe Louis『Akousmatikous』

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の女性シンガーソングライター/プロデューサー、リンゼイ・オルセンによるソロ・プロジェクト、サラミ・ローズ・ジョー・ルイス(Salami Rose Joe Louis)の新作『Akousmatikous』。無限のイマジネーションから解き放たれた光のようなものが四方八方に発散し、収束せぬまま空間を作り上げ、リスナーを幻惑し飲み込むような驚くべき世界観をもった作品だ。

  • 2023-10-22
  • 2023-10-22

アラブ、インド、ユダヤ…様々な文化要素をエレクトロも交え再構築する至高のバンド、Taichmania

トルコやアラブの古典音楽やインドの古典音楽を学び、エレクトロニックと融合する独自の活動を続けるイスラエルのウード奏者、ヤニフ・タイヒマン(Yaniv Taichman)の旗振りのもと、イスラエルの豊かなシーンの中でも音楽的感覚と技術で特に抜きん出たグループであるピンハス&サンズ(Pinhas & Sons)のメンバーらを迎えた非常に興味深い4人組バンド、タイヒマニア(Taichmania)のデビュー作がこの『Seventh Heaven』だ。

  • 2023-08-23
  • 2023-08-24

孤高の音楽家、エグベルト・ジスモンチが魂で奏でるソロピアノ名盤『Alma』(1986)

ブラジルが生んだ偉大な作曲家/ピアニスト/ギタリスト、エグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)。最高に美しい曲を書き、ピアノと多弦クラシックギターを圧倒的なテクニックで弾きまくり、誰も真似のできない個性を持つ世界最高のアーティストのひとり。そんな彼の作品の中でも、特にその異才が際立つアルバムが1986年の(ほぼ)ソロピアノのアルバム『Alma』だ。

  • 2023-07-23
  • 2023-07-23

夢見心地のアンビエント・ジャズ。イスラエル Raw Tapes から Jimi Prasad Orchestra デビュー

ジミ・プラサド(Jimi Prasad)は、イスラエルの気鋭レーベル Raw Tapes の中心人物であるトランペッターのアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)とビートメイカーのリジョイサー(Rejoicer)と2019年から創作活動を始めた。この革新的なトリオはジミ・プラサド・オーケストラ(Jimi Prasad Orchestra)と名付けられ、2022年の10月に最初のシングル(6)「Down & Up (Unending Love)」をリリース。トランペットやチェロなど古典的な楽器と、あるようでないビートやヴァース・コーラスを組み合わせた独自の音楽表現を提示して見せた。

  • 2023-07-01
  • 2023-09-27

クラプトン、ローゼンウィンケル、サンダーキャットなど参加!天才ペドロ・マルチンス新譜が圧巻

ブラジル出身、現在は米国ロサンゼルス在住のギタリスト/マルチ奏者/作曲家ペドロ・マルチンス(Pedro Martins)がまたもや、その驚くべき才能を見せつけた!ソロ名義としては『Vox』(2019年)以来の新作となる『RáDIO MISTéRIO』は、ほとんどの曲でペドロ自身がギターのみならずキーボード、ベース、ドラムス、パーカッションなど全てのパートを担当。その上で数曲で驚くべきゲストを迎え、傑作と称えられた前作を凌ぐモンスター・アルバムを生み出した。

  • 2022-12-02
  • 2022-11-28

アミール・ブレスラー、Nomok、ニタイ・ハーシュコヴィッツによる現代の電化ジャズ

ルーズなグルーヴとチープながら体温を感じさせる電子音が心地よい。ドラマーのアミール・ブレスラー(Amir Bresler)、鍵盤奏者のノモク(Nomok)とニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)という現行イスラエル・ジャズ・シーンを代表する3人によるEP『Rollin' Until Late』。