SSWパウロ・オハナ4作目のアルバム
ブラジリア出身で現在はサンパウロを拠点に活動するシンガーソングライター、パウロ・オハナ(Paulo Ohana)の4枚目のアルバム『Língua na Orelha』。2本のギターを中心に、フェルナンド・サガワ(Fernando Sagawa)によるジャジーなサックスがアクセントとなったバンドサウンドに自然体のヴォーカル、爽やかで馴染みやすいメロディーラインが特徴的な親しみやすいアルバムだ。
「Língua na Orelha」(耳に舌を入れる)という刺激的なタイトルについては、歌を通じて自身を表現する彼と、その音楽を聴いてくれるリスナーとのコミュニケーションの方法を抽象的に表したものだという。音楽の構造は比較的シンプルだが、穏やかな雰囲気を湛えたパウロの声もあり自然と耳に馴染む。
インディーロック、MPB、ジャズなどの要素がバランスよく組み合わさった、良い作品だ。
Paulo Ohana – guitar, vocal
Ivan Gomes – bass
Bianca Godoi – drums
Fernando Sagawa – saxophone
Ivan Santarém – guitar