エディンバラの気鋭アーバン・ジャズ・デュオ、Edy Forey。大物も参加した驚異のデビュー作

Edy Forey - Culture Today

エディンバラの男女デュオ、Edy Forey デビュー・アルバム

英国エディンバラを拠点に活動する男女デュオ、エディ・フォーレイ(Edy Forey)のデビューアルバム『Culture Today』が絶品だ。ジャズ、ネオソウル、エレクトロニックなどが抜群のセンスで配合されたサウンドは多くのリスナーに強く訴求することができるだろう。

デュオはヴォーカリスト/作詞家/プロデューサーでポーランド出身の女性エディ・シェウィ(Edy Szewy)と、鍵盤奏者/作曲家でフランス出身の男性ギレーム・フォーレイ(Guilhem Forey)から成るが、今作ではマイケル・リーグ(Michael League)、マーク・レッティエリ(Mark Lettieri)、さらには日本のフリューゲルホルン奏者TOKUなどのビッグネームもサポートで参加しており、音だけでなく参加ミュージシャンの面でも彼らがぽっと出の新人ではないことを窺わせる。

(5)「The System」のライヴ演奏動画。

非常に工夫された長い導入部であるインストの(1)「Intro」では、特に幼少期にクラシックに傾倒したギレーム・フォーレイの作曲の構成力と演奏力でリスナーを一気に引き込む。
スウィングのグルーヴを持った(2)「Culture Today」、大作(3)「The Fire」で垣間見えるエディ・シェウィのヴォーカリストとしての表現力の豊かさは、このデュオが作る音楽のクオリティの高さを確信させるに相応しい。

ジャズ・スタンダード、(4)「Nature Boy」には日本を代表するフリューゲルホルン奏者TOKUが参加している。

東京都日野市生まれ・ニュージーランドを拠点に活動する和田美帆(Miho Wada)と米国のサルペイ・オズチャータイ(Sarpay Ozcagatay)という現代ジャズ・フルートの名手二人が参加した(8)「Take Your Time」も印象的なトラックだ。

ラストの(11)「Peace of Mind, Pt. 1」、(12)「Peace of Mind, Pt. 2」にはマイケル・リーグが参加しており、彼のベースソロも堪能できる。つづくエディ・フォーレイのピアノソロも小洒落ている。
エディ・フォーレイの音楽は伝統的なストレイト・アヘッドなジャズよりは軽いかもしれないが、彼らが自らの音楽性を指して“アーバン・ジャズ”と呼ぶとおり、その洗練されたサウンドでより多くの人々を魅了するのだろう。

Edy Forey :
Edy Szewy – vocal
Guilhem Forey – keyboards

Featuring :
Michael League – bass
Bob Reynolds – saxophone
Mark Lettieri – guitar
Femi Koleoso – drums
Sharay Reed – bass
Alex Hahn – saxophone
Isac Jamba – drums
Tom Gordon – drums
Leonn Meade – drums
Seiya Onasaka – drums
TOKU – flugelhorn
Miho Wada – flute
Sarpay Ozcagatay – flute
Carlinhos Percussão – percussion

Edy Forey - Culture Today
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