- 2023-08-19
- 2023-08-19
「涙そうそう」のカヴァーも!A.C.ジョビンの末娘マリア・ルイーザによる美しい新譜『Azul』
ブラジルのシンガーソングライター、マリア・ルイーザ・ジョビン(Maria Luiza Jobim)による2023年新譜『Azul』。そのあまりに重い姓を持つ彼女が受け入れた運命のようなものを感じさせるアルバムだ。
ブラジルのシンガーソングライター、マリア・ルイーザ・ジョビン(Maria Luiza Jobim)による2023年新譜『Azul』。そのあまりに重い姓を持つ彼女が受け入れた運命のようなものを感じさせるアルバムだ。
サンバやボサノヴァ、トロピカリアなどブラジルのオールドスクールを現代の感性でアップデートしたリオデジャネイロ出身の気鋭SSWレオ・ミデア(Leo Middea)の5thアルバム 『Gente』が素晴らしい。ブラジルらしい洗練されたリズムやハーモニーの感覚、オーガニックなヴォーカルやアンサンブル、さりげなく効果的に加えられたエレクトロニック。今ブラジルやヨーロッパで人気のアーティストだ。
ラテン・グラミー賞ノミネート経験もあるサンパウロ出身の人気SSW/アコーディオン奏者マルセロ・ジェネッシ(Marcelo Jeneci)の2023年新譜『Caravana Sairé』は、彼が幼少期に一時期過ごしたブラジル北東部ペルナンブーコ州サイレ(Sairé)の伝統音楽に特化した、サウダーヂ感がありつつも彼らしく現代的にアップデートした素晴らしい作品となった。
サンパウロ出身のクララ・コエーリョ(Clara Coelho)と、レシーフェ出身のフライラ・フェホ(Flaira Ferro)。自然を愛する二人の女性アーティストが出会い生み出した珠玉のデュオ・アルバム『Áua』。副題に「生まれ変わるための招待状」 と名付けられた本作は、感情面では非常に繊細ながら芯の強さを備え、音楽面ではジャズ、クラシックの室内楽、ブラジル北東部の土着音楽、フラメンコなどが自然に絡み合うという間違いなくハイクオリティな作品に仕上がっている。
ブラジルで最も偉大な作曲家/ヴォーカリストであるミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)のキャリア50年および生誕70年を記念して、2013年から2016年にかけてミルトンの膨大な作品を演劇の観点から捉え直したミュージカル『Nada Será Como Antes』が上演された。音楽の編曲はデリア・フィシェール(Delia Fischer)、サントラのアルバムにはミルトンの代表曲28曲が収録されている。
2006年にサンパウロで結成された大所帯バンド、トゥルピ・シャ・ヂ・ボルド(Trupe Chá de Boldo)による6枚目のアルバム『Rua Rio』。同バンドの特長である雑多なジャンルが混ざり合ったブラジリアン・ロックはエネルギーに溢れており、表情豊かで何よりも愉しく、同時に控えめな複雑さも含んでおり良い意味でカオティックだ。
ブラジル・サンパウロに生まれ、15年以上スペインに住んでいるシンガーソングライター、ペドロ・ホーザ(Pedro Rosa)がその長い音楽の道のりを披露するデビュー作『Midnight Alvorada』をリリースした。デビュー作とは思えない圧倒的な完成度で、詩的かつ文化的なブラジル音楽の素晴らしさを凝縮した作品に仕上がっている。
2017年に「Trem-Bala」が大ヒットし一躍スターとなったブラジルのSSW、アナ・ヴィレラ(Ana Vilela)が4年ぶりとなる3rdアルバム『Melhor Que Ontem』をリリースした。ブラジル中を虜にした柔らかく繊細な声はそのままに、今作はブラス隊もフィーチュアし従来よりも幾分ファンク寄りのバンドサウンドを展開。類稀なソングライティングが光る傑作に仕上がっている。
ブラジル・リオデジャネイロ出身の多才な芸術家、A NiNのデビュー作。ジルベルト・ジルやアントニオ・カルロス・ジョビンなどの楽曲を中心に、ブラジルの音楽文化の魅力に迫る至極のカヴァー曲集。
所属するグループ、バラ・デゼージョ(Bala Desejo)のデビュー作『SIM SIM SIM』が「2022年ブラジル・ディスク大賞」に輝き注目を集めたブラジル・リオデジャネイロ出身のシンガーソングライター、ジュリア・メストリ(Julia Mestre)が第二作目となるソロアルバム『ARREPIADA』をリリース!ブラジルらしい多様なリズムに少しアンニュイな声、穏やかで繊細ながら随所にエッジの効いたサウンドはBala Desejoにも引けを取らない。
現代ブラジル屈指のシンガーソングライター、ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)の2023年新譜『SOLAR』。オーガニックでソウルフルな声の魅力、持ち前の超絶技巧的なスキャットをジャジーなバンド・アンサンブルに乗せた極上のブラジル音楽だ。
ブラジル・ペルナンブーコ州都レシーフェのシンガーソングライター、ルーカス・マメーヂ(Lucas Mamede)はTikTokで100万人以上のフォロワーを抱える人気者だ。彼は高校3年生の2020年からギターでの弾き語り動画をTikTokにアップし始めるとすぐにファンがつき始め、2021年に3曲のオリジナルをシングルでデジタル・リリース。特に『Conto os Dias』は大ヒットし、北東部の新世代の音楽家の登場を強く印象付けた。
ブラジルを代表する鬼才SSW、アドリアーナ・カルカニョット(Adriana Calcanhotto)の新譜『Errante』がリリースされた。人生や社会について鋭い視点で切り込むシリアスな作品が続いていた彼女だが、今作のジャケットには笑顔の写真が。だが、アルバムのタイトルは“徘徊”あるいは“放浪”の意味で、やはり今作も一筋縄ではいかない作品に仕上がっている。
ブラジル北東部パライバ州のシンガーソングライター、ペドロ・インヂオ・ネグロ(Pedro Indio Negro)初のフルレンス・アルバム 『Livrai-nos Do Mal』は、アフロ・ブラジルの伝統的な音楽にファンクやロックの影響を交えた優れた作品だ。