- 2021-04-12
- 2021-04-12
バークリー音大出身の気鋭奏者たちが集う注目のバンド、クロスウォーク・アナーキー
ボストンのバンド、クロスウォーク・アナーキー(Crosswalk Anarchy)が面白い。鍵盤奏者/作曲家のエヴァン・ワーラマー(Evan Waaramaa)を中心とする5人組で、2019年にアルバム『Composite』でデビュー。ジャズ、ロック、ヒップホップ、R&Bなどに影響されたサウンドで、アルバム収録曲のジャンルも多岐にわたる。
ボストンのバンド、クロスウォーク・アナーキー(Crosswalk Anarchy)が面白い。鍵盤奏者/作曲家のエヴァン・ワーラマー(Evan Waaramaa)を中心とする5人組で、2019年にアルバム『Composite』でデビュー。ジャズ、ロック、ヒップホップ、R&Bなどに影響されたサウンドで、アルバム収録曲のジャンルも多岐にわたる。
端正でリリカルな音楽性が特長のイスラエル出身のピアニスト/作曲家ヤニフ・タウベンハウス(Yaniv Taubenhouse)の“Moments in Trio”シリーズ第三章『Moments in Trio III - Roads』がリリースされた。メンバーもこれまでと変わらず、リック・ロザート(Rick Rosato)のベースと、ジェラッド・リッピ(Jerad Lippi)のドラムスという編成で、阿吽の呼吸で絡み合いながら展開していく様が魅力的。
チャーリー・ハンター(Charlie Hunter)の『Patton in Percussion』はデルタ・ブルースの始祖チャーリー・パットンの名曲を、神業ギター&ベースと、ラテン気質なパーカッションで、ブルージーなのに陽気な響きのする独創的な世界観に見事に落とし込んでいる。
ブラジルのギタリスト、ダニエル・サンチアゴ(Daniel Santiago)が個性的な感性で綴る新譜『Song For Tomorrow』。ブラジルで今もっとも注目される若手ペドロ・マルチンスやフレデリコ・エリオドロらの全面参加に加え、ゲストにエリック・クラプトン、カート・ローゼンウィンケル、ジョシュア・レッドマン、アーロン・パークスが参加。この面子でないと出せないであろう音が最高に楽しい。
クラリネット奏者ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)、ギタリストのナンド・ディ・モドゥーニョ(Nando Di Modugno)、そしてバス・ギターのピエルルイジ・バルドゥーチ(Pierluigi Balducci)の3人による極上のアルバムが届いた。クラシックのバックグラウンドを共通して持ち、個性的なジャズ・アーティストとして活躍するこのイタリアの3人による共演は2015年作『Amori sospesi』以来となる。
アルセニー・ルイコフ・トリオはロシアの若きピアニスト/作曲家、アルセニー・ルイコフ(Arseny Rykov)をリーダーとするトリオで、2021年にロシア・サンクトペテルブルクのジャズレーベル「Rainy Days」からデビュー作『Forgotten Melody』をリリース。本人はロバート・グラスパーやブラッド・メルドーから多大な影響を受けたと言うが、サウンドは彼らよりさらにECM的で、内省的でリリカルな透明感が美しい。
ドイツ出身のドラマー/作曲家/プロデューサー、エマニュエル・ハウプトマン(Emanuel Hauptmann)率いるジャズバンド、タブ・コレクティヴ(TAB Collective)は正統派のジャズを太い幹としつつも、ソウルやゴスペル、ポップスの要素も取り入れジャズの可能性を探ろうとする。
ギリシャ生まれ、南アフリカ育ちのヴァイオリニスト/作曲家、マリア・マノウサキ(Maria Manousaki)の『Sole Voyage』は、東地中海周辺の精鋭ジャズミュージシャンが集った知られざる傑作だ。アルバム自体は2015年にリリースされていたが、2020年末になってサブスクリプション・サービスやBandcampにも登場した。
2018年に自主制作盤『Turas』で彗星のように現れたピアニスト/作曲家、ファーガス・マクリーディー(Fergus McCreadie)の待望のセカンド・アルバム『Cairn』(2021年)。北欧ジャズの透明感、確かなテクニック、そして何よりも彼の故郷スコットランドの伝統音楽へのリスペクトが感じ取れる、ありそうでなかったスタイルが強く印象に残る。
UKジャズのキーマンであるジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)と、ジャズファンクを牽引してきたインコグニートのブルーイ(Jean-Paul 'Bluey' Maunick)の共同プロジェクトであるストラータ(STR4TA)がデビューアルバム『Aspects』をリリースした。
クラシックを原点としながら、大胆なエレクトロニカやヴォイス・パーカッション、ポエトリー・リーディングや変則バンドなど様々な表現方法で毎回驚かせてくれるオーストリア出身の奇才ジャズピアニスト/作曲家、デヴィッド・ヘルボック(David Helbock)の新譜『The New Cool』。
ブラジル系アメリカ人の歌手/作曲家/マルチ奏者のクラリス・アサド(Clarice Assad)の新譜『Archetypes』が、美しさと狂気に満ちた(もちろん褒めてる)素晴らしい作品だったので紹介したい。
スペインの鬼才作曲家/ピアニストのクララ・ペーヤ(Clara Peya)。フェミニストを自称するが、もはや彼女自身は性別を超越した存在のようにも思える。どこか物哀しく、なにかを訴え続けるように響くピアノ。ミュージック・ヴィデオ(MV)では鬼気迫るダンスの表現。それは2021年の新譜『Perifèria』でも変わらない。
ドイツのヴァイオリン/フィドル奏者/作曲家フロリアン・ウィライトナー(Florian Willeitner)のデビュー作『First Strings on Mars』が、名門ACTレーベルからリリースされた。同じくヴァイオリン奏者のイグマー・ジェナーと、ダブルベース奏者ゲオルク・ブラインシュミットとのトリオで、ジャズ、クラシック、スウィング、カントリーなどを横断する表現力豊かな珠玉のアンサンブル作品だ。