- 2025-03-27
- 2025-03-26
ギターとチェロ、魔法のように美しい。キケ・シネシ&アストリッド・モトゥーラ『La Magia』
アルゼンチンを代表するギタリストのキケ・シネシ(Quique Sinesi)が、同国のチェリストのアストリッド・モトゥーラ(Astrid Motura)とのデュオで新譜『La Magia』を発表した。収録の7曲はすべてキケ・シネシの作曲で、純粋で淀みのない、彼らしい澄み切った美しい音楽をたっぷりと堪能できる作品となっている。
アルゼンチンを代表するギタリストのキケ・シネシ(Quique Sinesi)が、同国のチェリストのアストリッド・モトゥーラ(Astrid Motura)とのデュオで新譜『La Magia』を発表した。収録の7曲はすべてキケ・シネシの作曲で、純粋で淀みのない、彼らしい澄み切った美しい音楽をたっぷりと堪能できる作品となっている。
アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドを拠点に20年以上活動するタンゴ・アンサンブル、コンフント・ベレティン(Conjunto Berretin)の2025年新譜『La Mariposa』は、伝統的なアルゼンチン・タンゴを軸に、ジャズやクラシックの音楽的な要素が絶妙にブレンドされたなんとも魅力的な作品だ。
アルゼンチンのシンガーソングライター/ギタリストのティンチョ・アコスタ(Tincho Acosta)の3枚目のアルバム『Bandurria』は、過去2作と比べても“もっとも自然な形”で制作された作品だという。ティンチョ・アコスタの7弦ガットギターとシルクのような声を中心に、自然だけでなく文化的にも肥沃なラ・プラタの美しい情景や人々の営みを卓越した表現力で結実させた、素晴らしい仕上がりのアルバムとなっている。
イタリアを代表するクラシックギター四重奏団、ギタリアン・カルテット(Guitalian Quartet)が、中南米の音楽をテーマにした新作『Latin Landscapes』をリリース。エルネスト・ナザレー、ピシンギーニャ、アルトゥロ・マルケスといった作曲家たちの代表曲を、独創的なアレンジで演奏しており、中南米音楽やクラシック・ギターのファンにはぜひ聴いてもらいたい作品となっている。
アルゼンチンのピアニスト/歌手/作曲家、ノラ・サルモリア(Nora Sarmoria)が自身のピアノ弾き語りを中心としたアルバム『Amniótica』をリリースした。アルゼンチン・ジャズ、あるいはネオ・フォルクローレの粋の結晶のような極上のアルバムで、ノラ・サルモリアの傑出した才能にあらためて感服させられる。
アルゼンチンを代表する作曲家/マルチ奏者カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)が、ラテンアメリカのリズムを探求するために2017年に結成したバンド、アルマレグリア(Almalegría)を率いての最初のアルバム『Melodía que va』をリリースした。この素敵な作品を注意深くも大胆にまとめるとしたら、“無限の空間を持つ南米室内楽ジャズの壮大な実験場”といったところだろうか。
アルゼンチン出身、現在は米国ニューヨークで活動するシンガーソングライター、フアナ・ルナ(Juana Luna)の新作『Canciones en Blanco y Negro』がリリースされた。ナイロン弦のギターやダブルベースを中心とし、曲によってはアコーディオンやマンドリン、弦楽四重奏なども加わって奏でられる温かく丁寧なアンサンブルに、気品のあるスペイン語の歌が乗る。
アルゼンチンを代表するピアニスト、エルナン・ハシント(Hernán Jacinto)の新譜『Gardel』。アルゼンチンらしい透明度の高いアレンジ・演奏で、時代を超えて愛される名曲を語り継ぐ素晴らしい作品だ。(1)「Yira Yira」を除き、ほか全曲がアルゼンチンを代表するタンゴ歌手/作曲家カルロス・ガルデル(Carlos Gardel, 1890 - 1935)の楽曲群のカヴァーで、アルゼンチン音楽界の“英雄”への深いリスペクトを卓越したジャズで表現する作品となっている。
アルゼンチン出身のソプラノ歌手マリアナ・フローレス(Mariana Flores)が、同じくアルゼンチンのマルチ奏者キト・ガト(Quito Gato)との共同プロジェクトでアルゼンチン音楽集『Alfonsina: Canciones Argentinas』をリリースした。(1)「Alfonsina y el Mar」や(10)「Dorotea, la Cautiva」などの名曲をシンプルかつ豊かな伴奏と美しいヴォーカルで聴かせる好盤だ。
7弦ギター奏者のファビアーノ・ド・ナシメント(Fabiano do Nascimento)と、サックス奏者のサム・ゲンデル(Sam Gendel)の初デュオ作『The Room』は、南米のシャーマニックな土着音楽が主なレパートリー。ギターとソプラノサックスのみという編成ながら、多彩な奏法を用い、実に色彩豊かで美しい音楽を作り上げている傑作だ。
アルゼンチンの気鋭作曲家/歌手ソエマ・モンテネグロ(Soema Montenegro)は、4年ぶりのスタジオ・アルバムとなる新作『CIRCULO RADIANTE』で、“詩人のシャーマン”と形容される独特の感性を驚くべき完成度の高さで披露する。南米のジャングルなどの自然から得たインスピレーションと、人間が持つ叡智と技術の結晶が融合した個性的な音楽に魅了される素晴らしいアルバムだ。
アルフォンソ・ベケス&シルビア・サルモネ名義での前作『Flores de la Noche』が絶賛された、アルゼンチン音楽の粋の結晶のようなカルテット、フローレス・デ・ラ・ノーチェ(Flores de la Noche)による新作EP『Verde Candil』。打楽器奏者/作曲家/歌手シルビア・サロモネ(Silvia Salomone)、ギタリスト/歌手アルフォンソ・ベケス(Alfonso Bekes)、同じくギタリスト/歌手のルイス・メディナ(Luis Medina)、そしてチェロ奏者/歌手パトリシア・エイン(Patricia Hein)の4人が奏で、歌う極上の南米音楽だ。
デビューとなった前作『Del Suspiro de los Peces』が高く評価されたアルゼンチン・コルドバ州出身のシンガーソングライター、アンドレス・ムラトーレ(Andrés Muratore)が2ndアルバム『Choza』のA面『Choza-Dentro』をリリースした。今作には幼少期のトラスラシエラ渓谷に流れる川での冒険の日々や、自然の恵み、人間の感情をテーマとした7つの楽曲群が収録されている。
アルゼンチン・ブエノスアイレスのギタリスト/作曲家イヴォ・マッツェオ(Ivo Mazzeo)のデビュー作『Dualidad』。アルゼンチンを代表するピアニスト、エルナン・ハシント(Hernán Jacinto)の新トリオをバックにストレートアヘッドなフォービートから南米らしく洗練された歌心を聴かせるものまで、優れたギタージャズを展開する好盤だ。