アルゼンチンの極上カルテット、Flores de la Noche 新作『Verde Candil』

Silvia Salomone, Alfonso Bekes & Luis Medina - Verde Candil

シルビア・サロモネ&アルフォンソ・ベケス率いるグループの新作

アルフォンソ・ベケス&シルビア・サルモネ名義での前作『Flores de la Noche』が絶賛された、アルゼンチン音楽の粋の結晶のようなカルテット、フローレス・デ・ラ・ノーチェ(Flores de la Noche)による新作EP『Verde Candil』。打楽器奏者/作曲家/歌手シルビア・サロモネ(Silvia Salomone)、ギタリスト/歌手アルフォンソ・ベケス(Alfonso Bekes)、同じくギタリスト/歌手のルイス・メディナ(Luis Medina)、そしてチェロ奏者/歌手パトリシア・エイン(Patricia Hein)の4人が奏で、歌う極上の南米音楽だ。

収録曲はすべてシルビア・サロモネが作詞作曲し、アルフォンソ・ベケスが編曲を担当。メインヴォーカルをシルビア、効果的な副旋律をアルフォンソが歌い、さらにルイスやパトリシアもコーラスで参加する。彼らが参加したカルロス・アギーレ・グルーポ(Carlos Aguirre Grupo)直系といえる豊かなアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレのサウンドは美しく開放的で、環境や人間関係、社会問題、政治など身の回りの出来事にインスパイアされた自然体の描写は無邪気だが鋭い批評を突きつける。

(2)「Oda al Otoño」

(3)「Verde Candil」は合法的で安全かつ、無料で受けられる中絶に関する法律が上院で審議されていた夜に詞が書かれたものだという。不当に不利益を受ける人々の存在を意識し、自らの感情を音楽に乗せたこの曲は多くの人々の共感を呼ぶ。

(4)「Amiga Estrella」

アルバムはどの曲もオーガニックな魅力に溢れている。
(5)「Noche Despierta」は楽しげな6/8拍子のリズムで彼らの存在と音楽を祝うような曲調が印象深い。

Flores de la Noche :
Silvia Salomone – vocal, percussion
Alfonso Bekes – nylon guitar, steel guitar, vocal
Luis Medina – nylon guitar, guitarron, piccolo guitar, vocal
Patricia Hein – cello, vocal

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