TAG

アルゼンチン音楽

  • 2021-12-22
  • 2021-12-19

美しいガットギターの響き。アナ・ラルビア新譜は南米の空気を感じるカルロス・アギーレ曲集

ナチュラルなギターと歌で魅了したデビュー作『Cosecha』から5年。アルゼンチンのギタリスト/シンガーソングライターのアナ・ラルビア(Ana Larrubia)の新作EP『Pedacito de Río』がリリースされた。今作は歌はなく、5曲すべてが同郷のSSWカルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)の楽曲をガットギターで演奏する内容となっている。

  • 2021-12-10
  • 2021-11-30

アルゼンチンのSSWセルヒオ・サバラ、多彩で美しすぎるソロ2nd

ラ・エンディハ・クアルテート(La Hendija Cuarteto)のリーダー、セルヒオ・サバラ(Sergio Zabala)のソロデビュー作『Tonadas』(2017年)に続く2枚目のスタジオアルバムとなる『Gris de Fantasía』(2021年)は、全編がアルゼンチン・コンテンポラリー・フォルクローレの心に染み入るような良さが燦々と降り注ぐ楽曲ばかり。

  • 2021-12-09
  • 2021-12-11

ディエゴ・スキッシ・キンテート『Te』:スピネッタの芸術観に触発された類稀なアート・ジャズ

アルゼンチンのピアニスト/作曲家、ディエゴ・スキッシ率いるディエゴ・スキッシ・キンテート(Diego Schissi Quinteto)の2021年新譜 『Te』は、(1)「Árbol」から驚きの連続だ。ジャンルは“ジャズ”か“アヴァンギャルド”か。少なくとも、彼らが分類されがちな“タンゴ”のイメージではない。

  • 2021-11-29
  • 2021-11-24

ピアソラの遺伝子を受け継ぐジャズ・タンゴ・セクステット「Escalandrum」が再び挑むピアソラ曲集

ルゼンチン・タンゴとジャズの融合で人気のグループ、エスカランドラム(Escalandrum)の『100』は同バンドのリーダーでありドラム奏者のダニエル“ピピ”ピアソラ(Daniel "Pipi" Piazzolla)の祖父アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921 - 1992)の生誕100年を記念したトリビュート・アルバム。

  • 2021-11-14
  • 2023-09-08

豊かな感性で音楽を紡ぐアルゼンチンのSSW、マウロ・ヘンティレ

アルゼンチンのSSWマウロ・ヘンティレ(Mauro Gentile)のEP『Afuera』は、静かでゆったりとした感覚、そして美しいメロディーやアコースティック楽器のサウンド、優しく飾らないヴォーカル、それでいて聴き流すことのできない音楽としての高い完成度など、現代アルゼンチン音楽の粋を結晶させたような素晴らしく魅力に満ちた作品だ。

  • 2021-09-29
  • 2021-09-30

歌とギターで結ばれた父子の絆。ラリー・バリオヌエボ、幼少時に別れた父に捧げる歌

アルゼンチンのSSW、ラリー・バリオヌエボ(Raly Barrionuevo)の2021年新譜『1972』。この4桁の数字は彼の生まれた年だ。このアルバムのコンセプトは彼が少年時代に聴いた思い出の歌の塊であり、幼少時に母親の浮気をきっかけに彼の元を去った父親に捧げられた個人的な作品でもある。

  • 2021-08-25
  • 2023-01-31

若く魅力的な女性ギタリスト、ステファニー・ジョーンズによる南米音楽集『Open Sky』

オーストラリア出身、現在はドイツを拠点に活躍する女性クラシック・ギタリストのステファニー・ジョーンズ(Stephanie Jones)の『Open Sky』(2020年)。アルバムタイトルはアルゼンチンの作曲家/ギタリストのキケ・シネシによる名曲(1)「Cielo Abierto(澄みきった空)」の英訳だ。

  • 2021-08-14
  • 2021-10-01

水面にゆらめく光のような清らかな音楽。クララ・プレスタ待望の2nd『Pájara』

アルゼンチンの伝統ある都市コルドバ出身のシンガーソングライター/ピアニストのクララ・プレスタ(Clara Presta)が新譜 『Pájara』をリリースした。コルドバを代表するSSWのロドリゴ・カラソ(Rodrigo Carazo)が全面的に参加し、清らかで心地よい未来志向のアルゼンチン・ポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-08-13
  • 2021-08-13

アルゼンチン・サンバに酔いしれる傑作。男女デュオArroyito Dúo新譜『Raigal』

アルゼンチンの男女デュオ、アロシート・デュオ(Arroyito Dúo)の3作目のアルバム『Raigal』は、アルゼンチンの伝統的な6/8拍子の音楽サンバ(zamba)に基づく豊かなリズムとハーモニー、そして男女デュオならではの深い愛情と慈しみに満ちたヴォーカルが至福の時に誘う、素晴らしい作品になっている。

  • 2021-08-05
  • 2021-08-05

アルゼンチンのSSWミラグロス・マホ、“風流”をテーマにした心安らぐポップ・フォーク

前作『Manos de Cielo』(2017年)が絶賛されたアルゼンチンのシンガーソングライター、ミラグロス・マホ(Milagros Majó)の4年ぶりの新譜『Füryü』。タイトルは文字通り日本語の「風流」に由来しており、アルバム一枚を通して心安らぐ良質なポップ・フォークに仕上がっている。