- 2022-10-10
- 2022-10-10
これぞミナスの現代器楽ジャズ!豊かなリスニング体験が得られるペドロ・ゴメスのデビュー作
ブラジル・ミナスジェライス州のベーシスト/作曲家、ペドロ・ゴメス(Pedro Gomes)の初のリーダー作となる『Magma』。サックス、トロンボーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスというセクステット編成で現代のミナスらしい複雑さと美しさを持った豊かなアンサンブルを聴かせてくれる。
ブラジル・ミナスジェライス州のベーシスト/作曲家、ペドロ・ゴメス(Pedro Gomes)の初のリーダー作となる『Magma』。サックス、トロンボーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスというセクステット編成で現代のミナスらしい複雑さと美しさを持った豊かなアンサンブルを聴かせてくれる。
イスラエル・ジャズ・シーンの中心的存在になりつつあるベーシスト/作曲家のヨセフ・ガトマン(Yosef Gutman)が、ピアノトリオ編成による新作『Upside Down Mountain』をリリースした。現行イスラエル・ジャズ・シーンの最高峰とも言えるメンバーを迎え、ヨセフは本来のベースの役割である低音から、和音弾きやシーケンス、高音弦での主旋律やソロまで幅広い音域で躍動しまさしく音楽の骨格を支える。
ベーシストのキングスリー・オコリエ(Kingsley Okorie)とドラマーのベンジャミン・ジェイムズ(Benjamin James)によるナイジェリアの兄弟デュオ、ケイヴメン(The Cavemen.)の2021年作 『Love and Highlife』は、近年再び若い世代に支持され注目されるようになったハイライフの復興の中心的な役割を担う優れた作品だ。
イスラエル在住のブラジル人シンガー/作曲家のフェウ・マリーニョ(Feu Marinho)が、プロデューサー/ベーシストとして新進気鋭のダニエル・ハーレヴ(Daniel Harlev)を迎えてデビュー作『Velocidade Futura』をリリースした。3年の制作期間でじっくりと練られたサウンドは70年代のブラジルのサイケロックの香りを現代に蘇らせたような印象。
10年以上音楽から離れていながら、2019年に活動を再開しユダヤ教のハシディズム(神秘主義的運動)の伝統とコンテンポラリー・ジャズを組み合わせた独自のスタイルで一躍イスラエル・ジャズの中心に返り咲いたベーシスト/作曲家、ヨセフ・ガトマン(Yosef Gutman)の新譜『Ashreinu』のテーマは、なんと“ブラジル音楽”だった。
デンマーク出身のベーシスト、モーテン・アンカーフェルト(Morten Ankarfeldt)とブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves) 、そして同じくブラジルのギタリスト、カイオ・マルシオ・サントス(Caio Marcio Santos)。伝統に即しつつも常に先進的な音楽を追求してきた彼ら3人の共同名義のアルバム『Cadência Verde e Amarela』が登場した。
ブラジル出身のベーシスト/ギタリスト/作曲家、ムニール・オッスン(Munir Hossn) がラテン文化圏で活躍する女性音楽家たちを迎え制作した新譜『Vientre』は、ブラジルやスペイン、キューバなどの伝統から連なるリズムとジャズの洗練されたハーモニーが重なり合い、想像を絶するほど神懸り的な創造的プロセスを得て完成された素晴らしい音楽作品だ。
イタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)とオランダのベーシスト、イェスパー・サムセン(Jasper Somsen)。ヨーロッパのジャズを代表する名手二人によるデュオアルバム『Voyage in Time』は、西洋クラシック音楽をテーマにイェスパー・サムセンが書いた9曲を共同作業でアレンジし演奏した美しいアルバムだ。
これまでAfion、Zykopops、Anfi Trionといったバンドで歌ってきたクロアチア出身の歌手リディア・ドクゾヴィッチ(Lidija Dokuzovic)が、ギター、ダブルベースとの自身のトリオで 録音したアルバム『I've Heard』は、南スラヴの伝統的な音楽に焦点を当てた繊細で郷愁感のある美しい作品だ。
『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。
いずれもデンマーク出身のベーシスト、イェスパー・ボディルセン(Jesper Bodilsen)とドラマー、モーテン・ルンド(Morten Lund)、そしてピアニストのヘンリック・グンデ(Morten Lund)のトリオによる美しい北欧ジャズ作品『Moods』(2022年)。
イスラエルの若手最注目ギタートリオ、ケンズ(KENS)のデビューアルバム『Contact 123』がリリースされた。随所に工夫が凝らされた複雑ながらキャッチーなオリジナルの楽曲群について、多彩なゲストとの関わり、そしてイスラエルから次々に新しい音楽の才能が現れてくる理由など、岐阜出身のギタリスト/作曲家リバーモア海にインタビューを伺いながら紹介。
フランスを代表する技巧派ベーシスト、エルヴィン・ビロニアン(Elvin Bironien)の2022年新譜『Lueurs』は、マルティニーク出身の鍵盤奏者グレゴリー・プリヴァ、ドラマーのティロ・ベルトロ、そしてキューバからはサックスのリカルド・イスキエルドを迎え、適度なリラックスの中でほのかにカリブ海の風が香る即興の妙技を聞かせてくれる爽快な作品だ。
イングランド北部の都市リーズを拠点とするベーシスト/作曲家ファーガス・クイル(Fergus Quill)がトリオを中心としたアンサンブルで聴かせる前衛的なジャズ作品『Zoop Zoop』でデビュー。ホンキートンク・ピアノで投げやり気味に演奏される酔狂なラグタイム・ブルース(1)「¿Who Shot Pinetop?」から独特の存在感を示す演奏が繰り広げられる。