感覚質”クオリア”を体現する英国の多国籍ジャムバンド、Qwalia のデビュー作『Sound & Reason』

Qwalia - Sound & Reason

ジャムバンドが生み出すクオリア。Qwalia『Sound & Reason』

ドラマー/作曲家ユースフ・アフメド(Yusuf Ahmed)が率いるロンドン拠点の多国籍ジャムバンド、クワリア(Qwalia)。即興を中心に組み立てられたデビュー作『Sound & Reason』は、まさに“音楽の魔力”が秘められた催眠的な時間に包まれる魅惑の作品だ。

グルーヴの中心はユースフ・アフメドの変幻自在でアイディアに溢れたドラムスと、ひたすらにリフを繰り返しつつ要所要所で痺れる変化球を投げ込んでくるベーシストのベン・リード(Ben Reed)。その基盤の上で音響空間を重視した即興プレイをギターのタル・ジェーンズ(Tal Janes)とキーボードのジョセフ・コスティ(Joseph Costi)が繰り広げるというのが基本的な構成。セッションは閃きと相互作用による変化に富み、予定調和とカオスの間の絶妙なバランスを保っている。

(4)「Electric Highway」

バンド名は“感覚的体験に伴う言葉では言い表すことのできない独特で鮮明な質感”を意味するクオリア(Qualia)に由来する。バンド名のロゴはアラビア語風(あくまで“風”だが)の書体でデザインされており、彼らの影響源や音楽的志向を窺わせる。

(6)「Vagherah」ではパキスタンのイスラム教神秘主義スーフィズムにおける儀礼音楽カッワーリーの世界的歌手であるヌスラト・ファテー・アリー・ハーン(Nusrat Fateh Ali Khan)をフィーチュア。歌とバックのサウンドとの溶け合いも含め、これこそが“クオリア”だと感じさせる特異な体験が得られるだろう。

パキスタンの巨匠ヌスラト・ファテー・アリー・ハーンが歌う(6)「Vagherah」

Yusuf Ahmed – drums, percussion, vocals
Tal Janes – guitar, percussion, vocals
Ben Reed – bass
Joseph Costi – piano, synthesizers

Guests :
Roshannah Bagley – vocals
Valeria Pozzo – vocals
Idris Rahman – saxophone, vocals
Robin Hopcraft – trumpet, vocals
Ernesto Marichales – percussion
Nusrat Fateh Ali Khan – vocal

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