- 2021-02-20
- 2022-03-14
ブラジル/現代JAZZの音の坩堝。リオの奇才アントニオ・ネヴィス新譜が凄まじい
ブラジル・リオデジャネイロ出身のマルチ奏者/作曲家、アントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)の2ndとなる新譜『A Pegada Agora É Essa (The Sway Now)』は、この奇才が現在のリオデジャネイロのジャズシーンのトップランナーであることを思い知らされる必聴盤だ。
ブラジル・リオデジャネイロ出身のマルチ奏者/作曲家、アントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)の2ndとなる新譜『A Pegada Agora É Essa (The Sway Now)』は、この奇才が現在のリオデジャネイロのジャズシーンのトップランナーであることを思い知らされる必聴盤だ。
ボサノヴァやMPBの最盛期の最重要人物のひとり、ガル・コスタ(Gal Costa)。彼女は1945年生まれだから、2021年の今年は76歳になる。そんな彼女の新作のタイトルは『Nenhuma Dor』。アルバムには若い頃の彼女の歌声に惹かれた人なら聴き入らずにはいられない楽曲が並ぶ。
ブラジルの7弦ギター奏者、フェリクス・ジュニオールとパーカッション奏者サンドロ・アルヴェスのデュオ、Elo Brasil Duo による2020年作『Senzala』。ギターとパーカッションはブラジル音楽の真髄とも言える黄金の組み合わせのひとつだが、本作も実力者同士のクリエイティビティが遺憾なく発揮されたオーセンティックなブラジリアン・ジャズ作品。
近年はクラシック音楽家との共演・共作にも力を注ぐブラジルのピアニスト/作曲家アンドレ・メマーリ(André Mehmari)が、新譜『Um Outro Adeus』で共演した相手はチェリストのハファエル・セザリオ(Rafael Cesario)。ハファエル・セザリオはサンパウロ在住のクラシック音楽家であり、チェロの教師だ。
エンリッキ・ネト(Henrique Neto)の2011年のデビュー作『Caminhos Abertos』。収録曲はバーデン・パウエルの(1)「Aviso aos Navegantes」、ドミンギーニョスの(10)「Fuga Pro Nordeste」を除き、他はすべてエンリッキ・ネトのオリジナルで、曲調はクラシカルなものからジャズ、ショーロ、タンゴ、フラメンコなど幅広い。
日本ではマイナーな7弦のクラシックギター(ガットギター)は、ブラジル音楽ではごく当たり前に使われている楽器だ。通常の6弦ギターの低域を拡張した7弦ギターの豊かな表現力の魅力と、超絶技巧の7弦ギタリスト、フェリクス・ジュニオール(Félix Junior)の新譜の紹介。
ジャズとクラシック、ブラジル音楽を折衷したスタイルが魅力のブラジルの卓越したギタリスト、ディアゴ・フィゲイレド(Diego Figueiredo)新譜『Antarctica』は、確かな基礎と様々なスタイルから吸収された表現力豊かな即興演奏を堪能できる、優れたギター音楽の作品だ。
これまで特に、妻であり歌手のヴァネッサ・モレーノとのデュオ活動で知られているブラジル・サンパウロのベーシスト、フィ・マロスティカの待望のソロ・デビュー作『Visão do Mar』がリリースされた。収録の全9曲は全てフィ・マロスティカの作曲/編曲。(4)「Casulo」のみコントラバスの独奏だが、基本的にベース、ピアノ、クラリネット、ドラムスのカルテットを軸に数曲でゲストシンガーを迎えた内容となっている。
ブラジルのベテラン歌手、アライヂ・コスタとピアニスト/作曲家のゼー・ミゲル・ウィズニキの初共演は1968年、TVで披露された「Outra Viagem」だった。このとき、アライヂ・コスタは33歳、ゼー・ミゲル・ウィズニキは20歳。そこから半世紀の時を経て、アライヂ・コスタが歌うゼー・ミゲル・ウィズニキの作品集『O Anel - Alaíde Costa Canta José Miguel Wisnik』が完成、アントニオ・カルロス・ジョビンの命日である12月8日にリリースされた。
ブラジル・サンパウロ出身の作曲家/ピアニストのファビオ・トーレス(Fábio Torres)の新譜『Além do Jardim』は、ブラジルを代表する女性シンガーを迎えたヴォーカル作品となっている。
今年2020年もたくさんの素晴らしい音楽との出会いがありました。この記事では週末アマチュア音楽家/音楽ライターのlessthanpandaが主宰する音楽情報メディア、Música Terra(ムジカテーハ)が選ぶ“2020年のベストアルバム”トップ10を紹介します。
ブラジル・ミナス出身のピアニスト/作曲家、ディアンジェロ・シルヴァ(Deangelo Silva)の注目の新譜『Hangout』。カルテットのメンバーはピアノ/キーボードのディアンジェロ・シルヴァほか、ギターにフェリピ・ヴィラス・ボアス、ベースにフレデリコ・エリオドロ、ドラムスにアントニオ・ロウレイロという、おそらく考え得る“ミナス新世代”界隈の最強布陣で、否応なく期待値が高まる。
ブラジル・サンパウロ出身のピアニスト/作曲家、ルーイッジ・ウーレイ(Louise Woolley)の3rdアルバムとなる新譜『Rascunhos』。ジャンルはジャズに分類されるが、クラシック音楽やブラジルの先人音楽家たちが築いてきた豊かな音楽文化を継承する作品で、非常にクオリティが高い。
一聴して、ブラジルの伝説的フュージョン・バンド、Azymuthが思い浮かんだ。シコ・サイエンスのバンド、ナサォン・ズンビのドラマー/作曲家/プロデューサーのプピロ(Pupillo)率いるバンド、ソノラド(Sonorado)のデビュー作『Sonorado Apresenta: Novelas』はブラジリアン・フュージョンの新たな傑作だ。