- 2026-04-28
- 2026-04-10
歌とギターの最高峰。ジュリア・シモンイスとアレサンドロ・ペネッシによる“ブラジルのセレナーデ”
ブラジルの歌手ジュリア・シモンイス(Júlia Simões)と、7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)による親密なデュオ作『Serenata à Brasileira』。“ブラジルのセレナーデ”というタイトルは完璧だ。ピシンギーニャやカルトーラなど、ブラジル音楽の黄金期を彩った名曲たちは今もなお色褪せない。
ブラジルの歌手ジュリア・シモンイス(Júlia Simões)と、7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)による親密なデュオ作『Serenata à Brasileira』。“ブラジルのセレナーデ”というタイトルは完璧だ。ピシンギーニャやカルトーラなど、ブラジル音楽の黄金期を彩った名曲たちは今もなお色褪せない。
ショーロに特化したブラジルの名ピアニスト、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)のアルバム『Bremen Solo』は、ドイツの歴史あるコンサートホール、ゼンデザール・ブレーメン(Sendesaal Bremen)で行われたソロライヴを録音した作品。収録の16曲はすべてエルクレス・ゴメス作曲のオリジナルとなっており、稀代のショーロ・ピアニストの魅力が余すところなく発揮された絶品だ。
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身で、ブラジル音楽への深い傾倒で知られるシンガーソングライターのベト・カレッティ(Beto Caletti)の2026年新譜『El convite』は、彼にとって初めての全編インスト(+スキャットなどによる声)の意欲的な作品となっている。ショーロやサンバ、フォホー、MPBなどに根差した豊かなハーモニーとリズム、さらにトニーニョ・オルタのような爽やかさを感じさせる曲が多く、ほかにもエルメート・パスコアールを彷彿させる複雑さなど、彼のブラジル音楽への深い理解と愛情が凝縮された素晴らしいアルバムだ。
7年の音楽的パートナーシップを経て、ヒカルド・ヘルス(Ricardo Herz)とヴァニーユ・ゴヴァールツ(Vanille Goovaerts)のヴァイオリン・デュオ作『Arcos Brasileiros』が発表された。二人は曲ごとに起源を共有する二つの弦楽器──ヴァイオリンとハベッカ──を使いわけ、文化的にふたつの楽器を分け隔てなく再統合しようとする。
ブラジル音楽の発展に多大な影響を与えたギタリスト/マルチ弦楽器奏者であるガロート(Garoto, 本名:Aníbal Augusto Sardinha, 1915 - 1955)の没後70年を記念し、ブラジルを代表する3人のギタリストが集い、そのタイムレスな魅力を発信するプロジェクト『Paulo Bellinati trio toca Garoto』。主にスティール弦の6弦ギターを弾くパウロ・ベリナーチ(Paulo Bellinati)、ナイロン弦の6弦を弾くダニエル・ムハイ(Daniel Murray)、そしてナイロン弦の7弦を弾くスワミ・ジュニオール(Swami Jr)によるトリオが、新たなアレンジを加えてガロートの歴史的な楽曲群に再訪する。
好き0ホジェリオ・カエターノ新譜『Regional do Caetano』 ブラジルを代表する7弦ギタリストであり作曲家のホジェリオ・カエターノ(Rogério Caetano)が、ショーロに根差した新譜『Regional do Caetano』をリ […]
西洋クラシック音楽やフランスのミュゼットから、北米のジャズ、そして彼らの血潮である南米のショーロやタンゴまで。南米に根付く豊かな音楽文化の脈動を感じられる、楽しくて美しい音楽だ。ブラジルのアコーディオン奏者べべ・クラメール(Bebê Kramer)と、ベネズエラのヴァイオリン奏者アレクシス・カルデナス(Alexis Cardenas)が率いるアンサンブル・レコベコ(Ensemble Recoveco)の2025年5月リリースの共演作『Xamã』。
ブラジル音楽ファンにとっては堪らないアルバムだ。ロサンゼルスの音楽学校ミュージシャンズ・インスティチュートを卒業後ブラジルに戻り、1990年代からの長いキャリアの中でイヴァン・リンス、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、エルザ・ソアレス、シコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメントなど名だたるミュージシャンたちと共演を重ねてきたベテランのドラマー、セルジオ・ヘジ(Sérgio Reze)がついに自身初のリーダー作 『Um Olhar Interior』をリリース。その輝かしい経歴を辿るように、ブラジル史に残る名曲の数々をドラムス、クラリネット、ピアノ、ベースのジャズ・カルテット編成で仕立て上げた。
優れた音楽を発表しながら、商業的に成功せず“異端”(maldito)と呼ばれたセルジオ・サンパイオ(Sérgio Sampaio, 1947 - 1994)への再評価の機運が高まっている。フェリピ・ヂ・オリヴェイラ(Felipe De Oliveira)の新譜『Velho Bandido』もまた、セルジオ・サンパイオへのトリビュートだ。ロックは、サンバの精神は“死んだ”のか?本作は、その答えを探る問題作だ。
ブラジルの7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)と、バンドリン奏者ファビオ・ペロン(Fábio Peron)、そしてクラリネット奏者のナイロール・プロヴェータ(Nailor Proveta)による『Na Trilha do Choro』は、ブラジル特有のショーロ音楽の美しい詩情を堪能できる作品だ。
イギリス・ロンドンを拠点とするバンド、アルヴォラーダ(Alvorada)。5人のメンバーで構成される彼らは、ショーロを中心としたブラジル由来の高揚感溢れる音楽を現代のロンドンの視点から捉え演奏する。2019年のデビュー作『First Light』以来の2枚目となる今作『Faz Tempo』ではほとんどをオリジナル曲でまとめ、ハーモニーもリズムもより複雑に洗練され、まさにブラジルの風を運ぶような優れた作品となっている。
ブラジルの名手、ギタリストのアンドレ・シケイラ(André Siqueira)とアコーディオン奏者のトニーニョ・フェハグッチ(Toninho Ferragutti)が、ブラジル音楽史最高のギタリストと称えられるガロート(Garoto)が遺したワルツ曲集『Valsas de Garoto』をリリースした。その洗練された楽曲、そしてアレンジと演奏は驚くばかりで、クラシカルな優美さと、フランスのミュゼットにも通じる静かに踊りたくなるような抒情性、ショーロの即興に潜む独特のサウダーヂは、どれをとっても一級品だ。
ブラジルの天才音楽家ニルジ・カルヴァーリョ(Nilze Carvalho)。芸歴45年を迎えた彼女が久々の新譜『Nos Combates da Vida』をリリースした。ほとんどの曲でヴォーカルとカヴァキーニョを弾き、生粋のサンビスタとしての強かな生き様を静かに見せてくれる素晴らしい作品に仕上がっている。呼吸をするように楽器を弾き、声だけでなく体中で音楽を表現する。その姿はあまりに自然で、まるで体の中から音楽が溢れ出しているかのように思える。
1994年に結成され、以来ジャンルを問わず“ブラジルの音”を表現し続けるギター・カルテット、クアルテート・マオガニ(Quarteto Maogani)。30周年の節目となる新作『Maogani Autoral』は、誰もが知る有名曲などはなく分かりやすさや派手さはないものの、真摯に音楽に向き合う彼ららしい美しく完璧なギター・アンサンブルに心を洗われるような素晴らしい作品だ。