木管奏者マリオ・セヴィによるパウリーニョ・ダ・ヴィオラ曲集
パウリーニョ・ダ・ヴィオラのバンドで活躍したブラジルのサックス/フルート奏者マリオ・セヴィ（Mário Sève）による、珠玉のパウリーニョ・ダ・ヴィオラ曲集『Ouvindo Paulinho da Viola』。今作は1942年11月生まれのパウリーニョの80歳を祝うもので、2曲の未発表曲──(4)「Carinhosa」（パウリーニョとマリオ・セヴィの共作曲）と(8)「Chuva Grossa Molha Mesmo」が含まれている。
録音にはパーカッショニストのセルシーニョ・ダ・シウヴァ（Celsinho da Silva）やピアニストのクリストヴァン・バストス（Cristovão Bastos）ら名手が多数参加し、(1)「Choro Negro」や(3)「Sarau para Radamés」など“サンバの貴公子”と呼ばれたパウリーニョの美しいショーロやワルツを繊細なアンサンブルで演奏。編曲はマリオ・セヴィとクリストヴァン・バストスが担い、伝統に根ざした安心感のあるアレンジが極上の安らぎを与えてくれる。
アルバムのジャケット絵はパウリーニョ・ダ・ヴィオラやシコ・ブアルキ、エリス・レジーナ、トッキーニョなど数々のブラジル音楽の名盤のジャケット・アートや、日本の音楽情報誌『月刊ラティーナ』の表紙絵なども手がけてきたイラストレーターのエリファス・アンドレアート（Elifas Andreato, 1946 – 2022）が描いている。
Mário Sève – soprano saxophone, tenor saxophone, flute, piccolo
Hugo Pilger – cello
Jorge Filho – cavaquinho
Kiko Horta – accordion
Adriano Souza – piano
Luiz Otávio Braga – 7-string guitar
Dininho Silva – bass
Celsinho Silva – percussion
Rui Alvim – clarinet
Almir Côrtes – bandolim
Jefferson Lescowich – acoustic bass
Luciana Rabello – cavaquinho
Cristovão Bastos – piano