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ドイツ

  • 2020-11-02
  • 2020-11-02

「家のTVが壊れたおかげで上手くなった」比類なき超絶フラメンコ・ギタリスト、エル・アミール

コロンビア人の母とパレスチナ人の父親のもと、1975年の西ドイツ(当時)に生まれ、1997年からはスペインを拠点に活動を続けているフラメンコ・ギタリスト、エル・アミール(El Amir)ことアミール・ジョン・ハダッド(Amir John Haddad)が放つ最新作『Andalucía』。いま聴いておきたいコンテンポラリー・フラメンコの傑作で、とにかく早く正確無比なギターのテクニックと、豊かな音楽的叙情が楽しめる作品だ。

  • 2020-10-14
  • 2020-10-13

超絶技巧の若き天才ギタリスト、タル・アルディティ 待望の2ndアルバム

1998年イスラエル生まれ。今年はブラジルを代表する歌手/クリエイターのダニ・グルジェル(Dani Gurgel)率いる多国籍バンド、サンパウロ・パニックにも参加した最も注目される新世代のギタリスト、タル・アルディティ(Tal Arditi)が自身のギタートリオで2ndアルバムをリリースした。

  • 2020-10-02
  • 2023-07-02

Tingvall Trio、世界のダンス・ミュージックを旅する新譜

現代ジャズを代表するピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の最新作のタイトルは、ずばり『Dance』。(1)「Tokyo Dance」に始まり、(3)「Spanish Swing」、(6)「Cuban SMS」、(7)「Arabic Slow Dance」などタイトルだけ見てもわくわくするような、世界を巡る音楽の旅。

  • 2020-08-18
  • 2020-08-16

純粋すぎるピアノとヴァイオリンの共演、ヨアヒム・キューン×マテウシュ・スモチンスキ

ドイツのベテラン・ピアニスト、ヨアヒム・キューン(Joachim Kühn)とポーランドの若手ヴァイオリニスト、マテウシュ・スモチンスキ(Mateusz Smoczynski)のデュオ作品『Speaking Sound』。40歳もの歳の差の二人の演奏は優しい語り合いのようで、即興成分は少なめでジャズよりもクラシックの響きに近い。

  • 2020-07-09
  • 2020-07-08

J.ラモッタ すずめ、より洗練された新譜『Brand New Choice』

イスラエル・テルアビブ出身のSSW/ビートメイカー、J.ラモッタ すずめ(J.Lamotta すずめ)の3rdアルバム『Brand New Choice』。前2作品と比べても随分とシンプルに洗練されたR&B寄りのサウンドになった印象だ。彼女の特長であるナチュラルなヴォーカルは今回も魅力に溢れ、チル感もGood。

  • 2020-07-04
  • 2020-07-04

ドイツ新世代ジャズの最先端!ホルスト・ハンセン・トリオ『Live in Japan』

アサヒビールのポスターを背景に、箸で寿司をつまむ5人がアルバムジャケットに描かれている。彼らの名はホルスト・ハンセン・トリオ(Horst Hansen Trio)。1960年代のドイツで活躍したホルスト・ハンセンという名の伝説的トランペッターが創立したトリオの遺志を受け継いで活動するバンドに対して、「5人なのになんでトリオやねん!」とツッコむのは今さらナンセンスかもしれない。

  • 2020-05-17
  • 2021-04-29

巨匠レイン・スルタノフ、アゼリと北欧をつなぐ抒情的な新譜

アゼルバイジャンを代表するジャズミュージシャン、レイン・スルタノフ(Rain Sultanov)、イスファール・サラブスキ(Isfar Sarabski)とスウェーデン出身のニルス・オルメダル(Nils Olmedal, b)のトリオによる新譜『Influence』は、北欧的な静けさと美しさを内々に讃えた極めて抒情的なジャズ作品だ。

  • 2020-05-09
  • 2020-05-09

注目を浴びるグナワの革新。ラビイ・ハルヌーン& V.B.クール『Gnawa Electric Laune』

モロッコのゲンブリ奏者/シンガーのラビイ・ハルヌーン(Rabii Harnoune)と、フランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.クール(V.B.Kühl)によるデュオアルバム『Gnawa Electric Laune』は、近年急速に注目を浴びるモロッコの伝統音楽グナワとエレクトロニック・ミュージックを融合した興味深い作品だ。

  • 2020-04-29
  • 2020-09-04

ピアノ&ドラムの大傑作!欧州ジャズの伝統と革新を兼ね備えた最強デュオ作品

ポーランドのピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)とドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる『Two in the Mirror』は、ピアノとドラムスのみという珍しい編成だが斬新な感覚と静かな感動のある知られざる傑作だ。

  • 2020-04-28
  • 2020-04-26

モザンビーク生まれ・デンマーク育ちのSSWが表現するアフロ・ブラジル音楽

アフリカ大陸南東部のモザンビークに生まれ、デンマークで育ち、現在はドイツ・ベルリンで活動する女性SSWナタリー・グレフェル(Natalie Greffel)のデビュー作『Para Todos』はブラジル音楽であるサンバを基調としながら、ジャズやサイケロックといった要素も盛り込んだ少し奇妙でとても面白い作品。

  • 2020-04-26
  • 2020-04-26

タンゴの精神、ヨーロッパジャズの感性。ウォルフガング・ハフナー『Kind of Tango』

ドイツのドラマー/作曲家、ウォルフガング・ハフナー(Wolfgang Haffner)の最新作は『Kind of Tango』。その名の通り南米のタンゴに焦点を当てた作品だが、楽曲のほとんどはウォルフガング・ハフナー、もしくは今回のバンドメンバーのオリジナルで所謂タンゴのアルバムとも違う独特の風情を放つ。