- 2023-01-21
- 2023-01-17
世界中の音楽が混淆するイスラエル・ジャズシーンを凝縮。“Karasorchestra Project”
イスラエルの作曲家/ピアニスト、アサフ・カラソ(Asaf Karaso)のデビュー作『Karasorchestra Project』はイスラエル特有のジャズから北アフリカ音楽、ブラジル音楽、アフロ・キューバンといった幅広い音楽性が魅力のハイレベルな作品だ。ここにはイスラエル・ジャズと呼ばれるシーンの面白さが凝縮されている。
イスラエルの作曲家/ピアニスト、アサフ・カラソ(Asaf Karaso)のデビュー作『Karasorchestra Project』はイスラエル特有のジャズから北アフリカ音楽、ブラジル音楽、アフロ・キューバンといった幅広い音楽性が魅力のハイレベルな作品だ。ここにはイスラエル・ジャズと呼ばれるシーンの面白さが凝縮されている。
Música Terra(ムジカテーハ)を主宰するlessthanpandaが選ぶ2022年のベストアルバム。今年もほぼ毎日、新しく聴いて何かしら感じるもののあった音楽作品を当サイトにて紹介してきましたが、その中でも特に感銘を受けた作品群です。判断基準は自分の耳のみ!
イスラエル出身ドラマー、ジヴ・ラヴィッツ(Ziv Ravitz)とベナン共和国出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とのスピリチュアルなデュオ作 『Within This Stone』がリリースされた。丁寧に演奏され、深淵に響く音がリスナーを彼らの内なる精神的音世界に誘う、哲学的な性質を持った作品だ。
イスラエルのサックス奏者/作曲家シャハル・アムドール(Shahar Amdor)の2ndアルバム『Insomnia』は、前作『Cassiopeia』にも参加していたニツァン・バール(Nitzan Bar, g)、ナダフ・ラヴィ(Nadav Lavie, b)、ニツァン・バーンバウム(Nitzan Birnbaum, ds)に加え、さらにギタリストのロテム・エイラム(Rotem Eylam)と鍵盤のトキ・スターン(Toki Stern)が参加しさらに破壊力を増したジャズ・セクステット作品だ。
米国生まれ、スイスを拠点に活動するギタリスト/作曲家ステファン・テーレン(Stephan Thelen)の最新プロジェクト、Fractal Sextetのデビュー作『Fractal Sextet』。変拍子が基本となる複雑なリズムながら、一定の法則性を持ったシーケンスの繰り返しや、打ち込みでは表現し得ない人力アンサンブルが奇妙な心地良さを与えてくれる作品だ。
イスラエル在住日本人シンガー、ユリカ・ハナシマ(Yurika Hanashima)との共演作「東京ミッドナイト」などでも話題を呼んだテルアビブのバンド、サババ・ファイヴ(Sababa 5)の2022年新作『Sababa 5』は、彼ららしい洗練とは無縁で愚直なレトロ・サイケ・ファンクグルーヴが渦巻く好盤だ。
ルーズなグルーヴとチープながら体温を感じさせる電子音が心地よい。ドラマーのアミール・ブレスラー(Amir Bresler)、鍵盤奏者のノモク(Nomok)とニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)という現行イスラエル・ジャズ・シーンを代表する3人によるEP『Rollin' Until Late』。
現代ニューヨーク・ジャズを代表するドラマー、アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)の新作『Golden Treasures』は、イスラエル出身の天才ピアニストのガディ・レハヴィ、NY出身の若きベーシストのベンジャミン・ティベリオ、そして数曲でイスラエルのギタリストのヨアヴ・エシェドをフィーチュアした、叙情的かつエキサイティングなジャズ作品だ。
アカデミー歌曲賞の受賞など、ウルグアイを代表するシンガーソングライターであるホルヘ・ドレクスレル(Jorge Drexler)が新作『Tinta y Tiempo』をリリースした。ウルグアイ、スペイン、イスラエル、パナマからゲストを迎え、彼らしい柔らかな歌と巧みなソングライティング、そして現代的なサウンドで2022年を代表すると言っても過言ではない素晴らしいアルバムに仕上がっている。
イスラエル出身のギタリスト/作曲家ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein)の新作『Universos』は、近年の彼の作品の傾向に漏れず南米音楽への愛が詰め込まれた楽しい作品だ。現代NYのシーンで最も注目されるジャズ・ギタリストとしての技巧はもちろん、伝統音楽への深い理解の表れた音楽性豊かな作曲家としての才能を存分に発揮している。
ポーランドのピアニスト、レシェック・モジジェル(Leszek Możdżer)と、スウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソン(Lars Danielsson)、そしてイスラエルの打楽器奏者ゾハール・フレスコ(Zohar Fresco)。 長らく北欧ジャズのシーンを牽引してきたこの3人がオランダの室内楽集団ホラント・バロック(Holland Baroque)を迎え録音した稀有な室内楽×北欧ジャズのハイブリッド作品『Just Ignore It』。
1998年生まれのシンガーソングライター、ヒラ・ラビー(Hila Rabby)のデビュー作 『Visions』は空間的な拡がりをもったサイケデリック感、ジャズやロック、エレクトロニックの絶妙なミックス、そして彼女の自然で飾り気のないヴォーカルが魔法的な魅力を放つ作品だ。
イスラエル・ジャズ新世代を代表するハーモニカ奏者、ヨタム・ベン=オール(Yotam Ben-Or)の最新EP『Endless』は、ジャズでは地味な存在と思われがちなハーモニカという楽器の現代におけるもっとも優れた表現者が彼であることを強く印象付ける作品に仕上がっている。
米国ニューヨークで活動するギタリスト/ベーシスト/作曲家タル・マシアハ(Tal Mashiach)が故郷イスラエルのハラシムの森の中にある小屋で録音したソロデビュー作『Tiyul』が素晴らしい。ガットギター(クラシックギター)のソロ、多重録音、弦楽や声楽を加えたアンサンブルなどうっとりするような気品のある演奏が続き、非常に高い音楽性を感じさせる絶品となっている。