- 2023-10-23
- 2023-10-23
魔術的な音響空間をつくるマイアミのオルガン・ジャズ。Lemon City Trio『Postcards』
フロリダ州マイアミのソウル・ジャズ・オルガントリオ、レモン・シティ・トリオ(Lemon City Trio)の新譜『Postcards』。雷鳴のような適度に歪んだギターを中心とした歌心と野生味が溢れるジャズで、オルガントリオという編成のファンには堪らない音だ。
フロリダ州マイアミのソウル・ジャズ・オルガントリオ、レモン・シティ・トリオ(Lemon City Trio)の新譜『Postcards』。雷鳴のような適度に歪んだギターを中心とした歌心と野生味が溢れるジャズで、オルガントリオという編成のファンには堪らない音だ。
米国のジャムバンド・シーンの立役者の二人、ギタリストのエリック・クラズノー(Eric Krasno)とドラマーのスタントン・ムーア(Stanton Moore)が新たなプロジェクトを始動した。『Krasno/Moore Project: Book of Queens』と題された彼らの最初のアルバムで、卓越したグルーヴ・マスターの共演を楽しむことができる。
イスラエル在住日本人シンガー、ユリカ・ハナシマ(Yurika Hanashima)との共演作「東京ミッドナイト」などでも話題を呼んだテルアビブのバンド、サババ・ファイヴ(Sababa 5)の2022年新作『Sababa 5』は、彼ららしい洗練とは無縁で愚直なレトロ・サイケ・ファンクグルーヴが渦巻く好盤だ。
キーボードを前にし、ジミ・ヘンドリックスの名曲「Voodoo Child」の演奏を始めるロッキー・ドリー(Lachy Doley)。いささか乱暴に鍵盤を叩き始めたと思ったら…なんと楽器ついているレバーを操作し、エレキギターのような音を出し始めた!音は完全にエレキギターのそれで、激しい演奏をする姿はまるで鍵盤楽器なのにジミ・ヘンドリックスの魂が乗り移っているかのよう…とても衝撃的な光景です。
スイス出身のクラリネット奏者マルコ・サンティリ(Marco Santilli) と、イタリアのピアノ/オルガン奏者イヴァン・ティボラ(Ivan Tibolla)のデュオアルバム 『CheRoba in due』が素晴らしい。全体的にクラシックの室内楽を現代的なジャズで拡張したような音楽で、ピアノ/オルガンに乗せて自由な即興を聴かせるクラリネットの音色がこの上なく美しく響く。
セルビア出身のギタリスト、ラレ・ミチッチ(Rale Micic)の新譜『Only Love Will Stay』がリリースされた。今作はギターのほか、ジャレッド・ゴールドのハモンドB3オルガン、そしてジョナサン・ブレイクもしくはジェフ・クラップのドラムスというベースレスのトリオ編成で、低音はオルガンの左手が担う、所謂“オルガン・トリオ”の編成となっている。
ジャズオルガンのカリスマ、ロニー・スミス(Lonnie Smith)の新譜『Breathe』がブルーノート・レコーズからリリースされた。今作ではなんとイギー・ポップ(Iggy Pop)が2曲でフィーチュアされている。
イスラエルのエチオジャズ・バンド、フードナ・オーケストラ(Hoodna Orchestra)の2021年新作EP『Alem Alem』がリリースされた。今作もエチオジャズ特有のいなたい五音音階が特徴的で、濃厚なグルーヴに酔いしれる好盤。
ギリシャ・アテネ出身の作曲家/ピアニスト/オルガン奏者、ニコラス・パパディミトリウ(Nicholas Papadimitriou)が、2020年の全世界を恐怖のどん底に陥れた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を主題にした曲を発表し話題になっている。
“人力ドラムンベース”の使い手、アダム・ダイチが自身のカルテット名義で発表した2019年作『Egyptian Secrets』は、注目のオルガン奏者ウィル・ブレイズやLettuceのメンバー、ゲストにもはや伝説的存在となっているギタリスト、ジョン・スコフィールドも参加した最高にファンキーな一枚だ。