イスラエル発のエチオジャズ楽団、濃密すぎるアフロ演歌ジャズで魅せる新作EP

Hoodna Orchestra - Alem Alem

エチオジャズ11人組フードナ・オーケストラ、新作EP

イスラエルのエチオジャズ・バンド、フードナ・オーケストラ(Hoodna Orchestra)の2021年新作EP『Alem Alem』がリリースされた。今作もエチオジャズ特有のいなたい五音音階が特徴的で、濃厚なグルーヴに酔いしれる好盤。

初のフルアルバムとなった2019年作『Ofel』はオリジナルの楽曲で構成されていたが、今作EPはエチオピアの著名な歌手のカヴァー曲集となっており、(1)(4)(5)がマフムード・アフメド(Mahmud Ahmed)、(2)がトラフン・ゲセセ(Tilahun Gessesse)、(3)がアレマイユ・エシェテ(Alemayehu Eshete)が原曲。バンドはオルガンやエレクトリック・ギターがサウンドの軸となっており、ロックやファンクのフィーリングも良い。ブラス隊の絡みも最高で、何も考えずに爆音で聴き、その音に身を任せたくなる仕上がり。特に(2)「Yasalefnew Zemen」はエチオ演歌感が濃密で、妙なノスタルジーに浸れる楽曲だ。

(1)「Alem Alem」〜(2)「Yasalefnew Zemen」など、ライヴ演奏を収めたMV。

フードナ・オーケストラ(Hoodna Orchestra)は2012年にイスラエル・テルアビブの若いミュージシャンによって結成された11人組で、これまでにエステル・ラダ(Esther Rada)、クティマン(Kutiman)、カロリーナ(Karolina)といった人気アーティストとも共演してきている。

Eylon Tushiner – tenor Saxophone, flute
Yaron Ouzana- trombone
Elad Gelert – baritone saxophone
Bar Ashkenazi – trumpet
Ilan Smilan – electric guitar
Nadav Bracha – bass guitar
Eitan Drabkin – keyboards
Matan Asayag – drums
Rani Birenbaum – percussion
Shahar Ber – percussion
Raz Eytan – percussion

Hoodna Orchestra - Alem Alem
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