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ポストクラシカル

  • 2023-11-30
  • 2023-11-27

未踏の音楽を探求するエドゥアール・フェルレ、人間と機械による驚異のピアノデュオ作品『PIANOïD²』

独特の視点・さまざまなアプローチ方法でピアノという楽器の可能性の探求を続けてきたフランスの先駆的ピアニスト/作曲家エドゥアール・フェルレ(Edouard Ferlet)が『PIANOïD²』をリリース。ヤマハの「ディスクラヴィア」によってコントロールされた自動演奏ピアノと、自身が即興も交え演奏するサイレントピアノという2台のピアノによる未踏の音楽が繰り広げられる。

  • 2023-11-28
  • 2023-12-04

トルコから現れたピアニスト/作曲家そして空間デザイナーの肩書きも持つ魅惑の女性音楽家、ビュシュラ・カイクチャ新作『Places』

トルコ・イスタンブールの作曲家/建築家/デザイナーのビュシュラ・カイクチャ(Büşra Kayıkçı)は、新作アルバム『Places』でその驚くべき才能をあらためて世界に広く示した。ポーランドの鬼才スワヴェク・ヤスクウケ(Sławek Jaskułke)をも彷彿させるアンビエントな深い音響と余韻のピアノで、建築学を学びそれを作曲にも投影する彼女独自の哲学と音楽観を表現している。

  • 2023-11-12
  • 2023-11-15

『ENO PIANO』:ブライアン・イーノがスタジオで構築した「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現。稀代の米国人ピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作。

「現代のアメリカン・クラシック・シーンで最もエキサイティングなピアニストのひとり」と評されるピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作は、ブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現した『ENO PIANO』

  • 2023-11-09
  • 2023-11-08

ウクライナ出身ピアノ奏者ミラナ・ジルニク新作は『不思議の国のアリス』がテーマのワンダーランド

その美しいソロピアノ作品が多くの人々に心の癒しをもたらすウクライナ出身カナダ在住のピアニスト/作曲家、ミラナ・ジルニク(Milana Zilnik)。彼女の2023年の新作『Metamorfosi』は、エレクトリック・ギターやストリングスなども交えたクラシック・クロスオーヴァーあるいは現代ジャズの作風が特徴的。それでいながらどこか懐かしさすら感じさせる柔らかな聴き心地が不思議な安心感をもたらす、素敵なアルバムだ。

  • 2023-05-11
  • 2023-05-10

奇術のようなサウンド・デザイン。仮面のピアニスト、ランバート新譜『All This Time』

仮面で素顔を隠し活動するドイツのピアニスト/作曲家ランバート(Lambert)による実験的な新譜『All This Time』。カテゴライズするとしたら、ジャズか現代音楽、もしくはクラシック・クロスオーヴァーか。エレクトロニックも交え、刺激的な世界観だが、音は聴きやすく万人にもおすすめできる作品だ。

  • 2021-11-16
  • 2021-11-16

チェロで繋ぐ世界の音楽。ヨーヨー・マ、各国から多彩なゲストを迎えた新譜

もう半世紀近く名実ともに世界最高のチェリストと称えられながら、今でもジャンルを超えた野心的なプロジェクトで新しい音楽を聴かせてくれるのがヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)という音楽家だ。2021年9月にリリースされた新譜『Notes for the Future』では世界中から多様なゲストを迎え、あらゆる言語の歌で平和を願い、世界を繋ぐ。

  • 2021-08-01
  • 2021-08-01

新しいルゾフォニアを探求する美しい四重奏でジスモンチの名曲を。

フルート、バスクラリネット、ギター、ピアノという編成で奏でられる美しく創造的なエグベルト・ジスモンチ曲集『Rhizomes』。演奏しているのはAntoinette Trioと、かつてフランスを代表するビッグバンドでディレクターを務めたピアニスト/作編曲家のDenis Badaultの4人。ジスモンチの名曲にフランスらしい創造的なエスプリを濃厚に詰め込んだアレンジと演奏が素晴らしい。

  • 2021-06-30
  • 2022-05-19

現代最高の作曲家キャロライン・ショウ、革新的パーカッション集団と奏でる至高の音楽

グラミー賞受賞作曲家/歌手のキャロライン・ショウ(Caroline Shaw)と、ブルックリンを拠点に活動する打楽器集団ソー・パーカッション(Sō Percussion)の共演作『Let the Soil Play Its Simple Part』はクラシックや現代音楽に分類されてはいるが、その範疇にとどまらない驚くべき作品だ。

  • 2021-05-06
  • 2021-10-01

トルコの注目のピアニスト、チャグリ・セルテル 初のソロピアノで魅せた内なる宇宙

トルコの現代ジャズを代表するピアニスト/作曲家のチャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)新譜『Kuytu』はピアノの機構音も生々しく収録したアンビエントなソロピアノ。エレクトロ・ジャズバンド Sonic Boom での活動や、自身のエレクトロ・ジャズ路線のアルバムの制作も並行して進めている彼が魅せるアンビエントな世界観が心地いい、わずか16分間の音楽紀行だ。

  • 2021-03-18
  • 2021-03-15

3台の弦楽器が奏でる至福の時。フロリアン・ウィライトナー

ドイツのヴァイオリン/フィドル奏者/作曲家フロリアン・ウィライトナー(Florian Willeitner)のデビュー作『First Strings on Mars』が、名門ACTレーベルからリリースされた。同じくヴァイオリン奏者のイグマー・ジェナーと、ダブルベース奏者ゲオルク・ブラインシュミットとのトリオで、ジャズ、クラシック、スウィング、カントリーなどを横断する表現力豊かな珠玉のアンサンブル作品だ。

  • 2020-12-27
  • 2022-01-15

スウェーデンの女性トロンボーン奏者カリン・ハマー、北欧的雰囲気の新譜

スウェーデンのトロンボーン奏者/作曲家、カリン・ハマー(Karin Hammar)の2020年新譜『Strings Attached』は、自身のカルテットを基本編成としつつ、数曲でゲストにクロマチック・ハーモニカ奏者のオリヴィエ・ケル・オゥリオ(Olivier Ker Ourio)と弦楽四重奏が参加。クラシカルな雰囲気が漂う落ち着いた良盤だ。