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ポストクラシカル

  • 2020-12-21
  • 2020-12-20

ピアノ、ウード、トランペットによる静かで典雅な地中海音楽

ギリシャのピアニスト/作曲家、タニア・ジャンノウリがトランペット奏者アンドレアス・ポリツォゴプロスとウード奏者キリアコス・タパキスという変則ピアノトリオで制作した2020年作『In Fading Light』は、ジャズとクラシックの境界線に静かに香る地中海の空気のような感覚をもった作品だ。

  • 2020-09-15
  • 2020-09-14

レディ・アサ、“盗まれたチェロ”が紡ぐ、胸を揺さぶる物語

1989年のベルリンの壁崩壊は、バルカン半島南西部の当時社会主義国家だったアルバニアにも経済危機と貧困、そして激しい紛争をもたらした。紛争は首都ティラナの音楽院でチェロを学んでいた一人の少年「レディ・アサ(Redi Hasa)」も無縁ではいられなかった。

  • 2020-08-26
  • 2021-07-11

ティグラン作品でお馴染み、アレニ・アグバビアン 深淵なるECMデビュー作

ティグラン・ハマシアンの作品にヴォーカリストとして参加していることでも知られる作曲家/ピアニスト/シンガーのアレニ・アグバビアン(Areni Agbabian)のECMデビュー作『Bloom』。共作者としてドラマー/パーカッショニストのニコラス・ストッカー(Nicolas Stocker)がクレジットされている。

  • 2020-08-21
  • 2021-03-20

“クラシック界のロックスター” 奇想のヴァイオリニスト、ジャンルを超越する快作

アラ・マリキアン(Ara Malikian)はレバノンの首都ベイルート生まれのアルメニア系。現在はスペインを活動の拠点にしている異色のヴァイオリニスト。ボサボサの髪、伸ばしっぱなしの髭。ステージでは舞い踊りながら派手なパフォーマンス。奇想のヴァイオリニスト新作の紹介。

  • 2020-08-06
  • 2021-03-20

“コロナ禍”の過ごし方を問う、カタルーニャの異色ピアニスト Clara Peya ソロピアノ新譜

スペイン・バルセロナの個性派ピアニスト/作曲家のクララ・ペーヤ(Clara Peya)の新譜『Estat de larva』はソロピアノによる内省的な作品だが、ピアノの鍵盤を弾いて出る音のみならず、ペダルの音や周辺の環境音(通常は“ノイズ”とされる音の数々…)も克明に記録されたユニークな録音手法が取られている。

  • 2020-08-02
  • 2020-08-02

ヴァイオリン多重録音×多数実力派歌手の共演、激良作!

2000年以降、30枚以上のアルバムの録音に参加してきたスペイン・バルセロナのヴァイオリスト、コロマ・ベルトラン(Coloma Bertran)がその長いキャリアの中で初となるソロアルバムをリリースした。本作では彼女が一人でヴァイオリン、ヴィオラ、オクターヴ・ヴァイオリンを様々な奏法を駆使し多重録音し、曲によってはゲストシンガーを迎えるという構成をとっている。