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サイケロック

  • 2023-05-01
  • 2023-04-25

70年代アナドル・ロックを現代に甦らせる、アムステルダム発6人組バンドAltın Gün 新譜『Aşk』

オランダ・アムステルダム発のアナトリアン・ロックバンド、アルトゥン・ギュン(Altın Gün)の2023年新譜『Aşk』がリリースされた。パンデミックの影響でメンバーの自宅で制作された2021年の前作『Âlem』や『Yol』から一転、今作は彼らの原点とも言える70年代のバンドサウンドに回帰。ヴィンテージの機材や録音技術を使い、アナログテープでのライヴ録音にこだわったサウンドを作り上げている。

  • 2023-02-14
  • 2023-02-13

永遠に続くカルナヴァルの高揚感。レトロ・サイケなブラジル音楽を体現するSSWジョアン・セルヴァ

レトロなブラジリアン・ポップを表現するシンガーソングライター、ジョアン・セルヴァ(João Selva)の2ndアルバム『Passarinho』がリリースされた。2021年のデビュー作『Navegar』の流れを汲んだヴィンテージ感満載のサウンドが逆に新鮮な、多くのブラジル音楽ファンに届いてほしい作品だ。

  • 2022-11-05
  • 2022-11-03

70年代ブラジル音楽を愛するベラルーシのバンド、SOYUZ。レトロで新鮮な3rd『Force of the Wind』

ベラルーシの首都ミンスクを拠点に活動するユニット、ソユーズ(SOYUZ, ベラルーシ語:СОЮЗ)が3rdアルバム『Force of the Wind』をリリースした。ソユーズは作編曲家/シンガーのアレックス・チュマク(Alex Chumak)が率いており、サウンドの影響源は1970年代頃のブラジル音楽であることを明言している。

  • 2022-10-27
  • 2022-10-26

トゥリッパ・ルイス、アナログテープで再現するブラジリアン・サイケポップ要注目作

米英のロックやファンク、ポップスと、ブラジルの伝統的な音楽文化を巧みに融合させたその豊かな音楽性をして“Pop Florestal(森のポップ)”を体現するブラジル・サンパウロのSSW、トゥリッパ・ルイス(Tulipa Ruiz)の2022年新譜『Habilidades Extraordinárias』。トロピカリアのサイケロックやノルデスチ音楽、ファンキ・カリオカなど多様なブラジルの音楽を飲み込んだ好盤だ。

  • 2022-10-09
  • 2022-10-09

急速に混ざりゆく世界の今を描く。話題の中東サイケロック、Al-Qasar デビュー作『Who Are We?』

フランス・パリで結成された“アラビアン・ファズ”バンド、アル・カサール(Al-Qasar)のデビュー作『Who Are We?』が最高に面白い。バンドリーダー/作曲家でエレクトリック・サズやギター、鍵盤を担当するトマ・アタル・ベリエ(Thomas Attar Bellier)はロサンゼルス、パリ、ニューヨーク、リスボンといった国際都市に住んできた経験から、多様な人々に調和する音楽をつくりたいと願っていた……

  • 2022-09-24
  • 2022-09-24

イスラエル在住ブラジル人SSW、テルアビブの気鋭音楽家たちと作った注目のデビュー作

イスラエル在住のブラジル人シンガー/作曲家のフェウ・マリーニョ(Feu Marinho)が、プロデューサー/ベーシストとして新進気鋭のダニエル・ハーレヴ(Daniel Harlev)を迎えてデビュー作『Velocidade Futura』をリリースした。3年の制作期間でじっくりと練られたサウンドは70年代のブラジルのサイケロックの香りを現代に蘇らせたような印象。

  • 2022-08-22
  • 2022-08-21

UK発。60年代トロピカリアに触発されたバンド Wax Machine、土埃と太陽の魅惑のサイケロック

ブラジルに生まれ、イタリアとイギリスで育ったラウ(Lau)を中心とするイギリス・ブライトンのサイケロックバンド、ワックス・マシン(Wax Machine) のセルフプロデュースによる新譜『Hermit's Grove』。サイケなロック・グルーヴとスピリチュアル・ジャズのエッセンスが心地良い、土埃や人々の体温、海から吹く風、そして燦々とした太陽の匂いのする作品だ。

  • 2022-06-19
  • 2022-06-19

イスラエル発、今一番クレイジーなバンド。ウジ・ナボンの新譜は『生涯』

イスラエルの特異すぎるバンド、ウジ・ナボン・レガシー(The Uzi Navon Legacy)の新譜『לכל החיים (The Experiences)』が登場した。アルバムタイトルはヘブライ語で“生涯”の意味。もう本当に、変な方向へのこだわりの具合では現在活動中のバンドでは世界随一ではないだろうか。

  • 2022-02-12
  • 2023-07-03

“トロピカリアの子どもたち”が創った現代MPB最重要作! Bala Desejo『SIM SIM SIM』

ドラ・モレレンバウム(Dora Morelenbaum)、ジュリア・メストリ(Julia Mestre)、ルーカス・ヌネス(Lucas Nunes)、そしてゼー・イバーハ(Zé Ibarra)という現代リオデジャネイロのMPBシーンを代表する4人によって結成されたスーパーグループ、Bala Desejo。彼らのデビュー作は、期待通り、いやそれ以上の驚くべき作品だった。

  • 2022-01-02
  • 2022-01-02

現代の地中海音楽を体現するキプロスのバンドMonsieur Doumani、社会の闇を描く強烈な新譜

トルコの南に浮かぶ島国キプロス共和国のバンド、ムッシュ・ドゥマニ(Monsieur Doumani)の2021年作『Pissourin』。一聴すると地中海地域や中東地域の伝統音楽をロックやヒップホップ、エレクトロ・ミュージックといった現代の広域的な共通価値観とブレンドすることに成功した面白い作品だ。

  • 2021-11-10
  • 2021-11-10

イスラエルの若き3ピースバンドRascoは60年代サーフロックを愛してやまない

VOX社の名機Phantomギターを構えたギター/ヴォーカルのエデン、スポンジミュートをかましたベースにコーラスも担当するガヤ・ワイスマン、そして黒一点ドラムスのイタイ・ハムディから成るイスラエルはエルサレム出身のスリーピースバンド、ラスコ(Rasco)。2021年の始めにリリースされたデビュー作『Rasco』は純然たる60年代サーフロックサウンドで、往年のロックへの溢れるほどの愛がとても新鮮な作品だ。

  • 2021-05-01
  • 2022-04-24

トロンボーンが主導するUKサイケジャズ、エビ・ソーダ(Ebi Soda)

地を這うようなベースのグルーヴに、人力ジャングル&ドラムンベースなドラム。トロンボーンやギターはエフェクターを幾重にも重ねどこまでもサイケデリック。現代UKジャズのカオスなエネルギーが凝縮されたような音楽が最高に楽しい英国ブライトン拠点のサイケジャズバンド、エビ・ソーダ(Ebi Soda)の2ndアルバム『Ugh』。

  • 2020-11-21
  • 2020-11-21

米鬼才ギタリスト、“最狂”セクステットによる熱風ジャム!

米国のギタリスト/作曲家、ネルス・クライン(Nels Cline)がブルーノート・レコードから自身3作目となるアルバム『Share The Wealth』を、ネルス・クライン・シンガーズ(The Nels Cline Singers)名義でリリースした。アルバムはカエターノ・ヴェローゾ作曲の(1)「Segunda」で幕を開ける。