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  • 2023-11-02
  • 2023-11-04

もっと知りたいチン・ベルナルデスのこと。「21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル」 を作った才能が、祝! 初来日!!

待望の初来日!!! ブラジルの若い世代を代表するシンガーソングライターのチン・ベルナルデス(Tim Bernardes)が、待望の初来日します!この貴重な来日の機会に、ライヴに行く人にもそうでない人にも現代ブラジル音楽の至宝「チン・ベルナルデス」のことを知って欲しい!

  • 2023-10-20
  • 2023-10-19

カーボベルデの歌姫ルーラ、色鮮やかな伝統と革新の新譜『MULTICOLOR』

カーボベルデの両親のもと、ポルトガル・リスボンに生まれたシンガーソングライター、ルーラ(Lura)。モルナやフナナ、バトゥーキといったカーボベルデの伝統音楽をベースにした彼女の音楽は同国の伝説的歌手の後継と期待され“ポスト・セザリア・エヴォラ”と称賛されてきたが、2023年の新作『MULTICOLOR』ではそうした伝統音楽のソダーデ(郷愁)を感じさせるエッセンスを残しつつ、現代的なサウンドへと進化を遂げた最先端のカーボベルデ音楽を聴かせてくれるものに仕上がっている。

  • 2023-10-17
  • 2023-10-17

躍動するグルーヴ、レユニオン音楽を現代にアップデートする女性SSWオリアーヌ・ラカイユ『iViV』

フランスのゾレオール(フランス人とクレオール人)のシンガーソングライター/打楽器/ウクレレ奏者、オリアーヌ・ラカイユ(Oriane Lacaille)の初のフルレンス・アルバム『iViV』がリリースされた。レユニオンのマロヤやセガといった伝統音楽をベースに、洗練された独自の創作性で築く音楽と言葉の冒険の世界が広がる。

  • 2023-10-16
  • 2023-10-16

南米先住民の誇りと伝統を歌う。ボリビアの伝説的歌手ルスミラ・カルピオ新譜『Inti Watana』

ケチュア族の伝統を伝えるために国際的な活動を続けてきたボリビアの歌手/作曲家、ルスミラ・カルピオ(Luzmila Carpio)の2023年9月リリースの新譜『Inti Watana (El Retorno del Sol)』。タイトルのインティ・ワタナとはインカ帝国の公用語であったケチュア語で「太陽をつなぎとめる場所」という意味で、マチュピチュ遺跡の最も高い場所に置かれている花崗岩の彫刻で広く知られている。

  • 2023-10-15
  • 2023-10-14

アルゼンチンの極上カルテット、Flores de la Noche 新作『Verde Candil』

アルフォンソ・ベケス&シルビア・サルモネ名義での前作『Flores de la Noche』が絶賛された、アルゼンチン音楽の粋の結晶のようなカルテット、フローレス・デ・ラ・ノーチェ(Flores de la Noche)による新作EP『Verde Candil』。打楽器奏者/作曲家/歌手シルビア・サロモネ(Silvia Salomone)、ギタリスト/歌手アルフォンソ・ベケス(Alfonso Bekes)、同じくギタリスト/歌手のルイス・メディナ(Luis Medina)、そしてチェロ奏者/歌手パトリシア・エイン(Patricia Hein)の4人が奏で、歌う極上の南米音楽だ。

  • 2023-10-01
  • 2023-09-30

天使のような歌声。ガボンにルーツをもつSSWアナイス・カルドー EP『Pink Magnolia』

中央アフリカのガボンにルーツを持つフランスのシンガーソングライター、アナイス・カルドー(Anaïs Cardot)が素晴らしい。エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)やジョアン・ジルベルト(João Gilberto)などに影響を受けてきたという彼女のデビュー作となるEP『Pink Magnolia』で、内省的でロマンティックな陰を含んだ歌を、驚くほど繊細で魅力的な声で歌う。逸材、と感じられずにいられない最高のデビューだ。

  • 2023-09-26
  • 2023-09-24

巡回演劇から生まれた男女3人組「Tukum」、絶妙なサウダーヂが堪らない2ndアルバム

巡回演劇活動を通じて出会った3人の俳優/ミュージシャンによるグループ、トゥクン(Tukum)。称賛された2020年のデビュー作『22 dias a pé』に続き、2023年9月にリリースされた今回の2ndアルバム『Estradas Dentro』では、70年代のMPBに触発されたロックやフォーク、ブラジル北東部音楽などをミックスした彼らの音楽観を正統に拡張。ほんの少し、だが効果的に含まれたサウダーヂが心地よくて堪らない作品となった。

  • 2023-09-18
  • 2023-09-17

稀代のメロディメーカー、イヴァン・リンス 実に9年ぶりの新作『My Heart Speaks』

大御所イヴァン・リンスが久しぶりの新作『My Heart Speaks』をリリースした。ゲストにはこれまたコテッコテの人選でダイアン・リーヴス(Dianne Reeves)やランディ・ブレッカー(Randy Brecker)といった名前が並ぶ。天才的なコードワークやメロディは今作でも健在。彼の曲を聴けばMPBのファンなら一瞬にして撃沈、落とされてしまうだろう。

  • 2023-09-16
  • 2023-09-16

洗練されたサウンドの中に潜む少年の心。アルゼンチンの若きSSWアンドレス・ムラトーレの傑作新譜

デビューとなった前作『Del Suspiro de los Peces』が高く評価されたアルゼンチン・コルドバ州出身のシンガーソングライター、アンドレス・ムラトーレ(Andrés Muratore)が2ndアルバム『Choza』のA面『Choza-Dentro』をリリースした。今作には幼少期のトラスラシエラ渓谷に流れる川での冒険の日々や、自然の恵み、人間の感情をテーマとした7つの楽曲群が収録されている。

  • 2023-09-12
  • 2023-09-12

チベットを代表するSSWユンチェン・ラモ。たった一滴の優しさから変わる人生、そして世界

チベット出身のシンガーソングライター、ユンチェン・ラモ(Yungchen Lhamo)。清く澄んだ高音、深みのある中低音、さらにはマントラも組み合わせてチベット仏教の瞑想的な表現を歌う彼女の音楽は神々しく、心に平穏を与えてくれる。新作『One Drop of Kindness』は美しく魅惑的で、心の底から素晴らしいと思わせてくれる稀有な音楽だ。

  • 2023-09-09
  • 2024-02-06

時代を超越する魔法のような音楽。才媛レイヴェイの深化した2ndアルバム『Bewitched』

中国系アイスランド人で、現在はロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライター/マルチ奏者レイヴェイ(Laufey)が2ndアルバム『Bewitched』をリリースした。キュートなルックスからは想像の難しい渋い低音ヴォイス、ジャズやボサノヴァの影響を受けた洗練された自作曲には恋愛中心の少女的で幼い歌詞が乗るなどそのギャップも魅力的な新世代のアーティスト。表現力豊かな声が、ジャズコンボやオーケストラ(ロンドンのフィハーモニア管弦楽団)を起用したサウンドでより妖艶な魅力を増した。

  • 2023-09-05
  • 2023-09-04

メキシコのSSWナナ・メンドーサ、R&B/ジャズ/ボサノヴァなど広く吸収した極上スペイン語ポップ

2018年の前作『Miradas』がラテングラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・ポップ・アルバム」部門にノミネートされたメキシコのSSW、ナナ・メンドーサ(Nana Mendoza)の2023年新譜『...』は限りなく良質なスペイン語ポップスだ。R&B、ジャズ、ボサノヴァなどから少しずつ影響を受けた爽やかだが安っぽさのない歌とサウンドで、エレクトリック要素も濃かった前作に比べると随分とアコースティックでジャズ寄りの作風が特徴的。彼女の最高傑作ではないかと思わせる素晴らしい仕上がりの作品となっている。

  • 2023-09-01
  • 2023-08-29

ミナスのSSWジュリア・ブランコ、5年ぶり2ndは母性と時の流れをテーマにした瑞々しいアルバム

シコ・ネヴェス(Chico Neves)がプロデュースし、絶賛を浴びたデビュー作『Soltar os Cavalos』から5年。ブラジル・ミナスジェライス州のシンガーソングライター、ジュリア・ブランコ(Julia Branco)の新作『Baby Blue』がリリースされた。その5年間に起こった世の中や自身の変化がアルバムのひとつのテーマとなりつつも、デビュー作でも見せた新鮮だがどこか懐かしさも感じさせる彼女の音楽的センスが発揮された素晴らしい作品だ。

  • 2023-08-27
  • 2023-08-27

新世代ジャズ最注目のマルチ奏者コーシャス・クレイ、名門ブルーノートから『KARPEH』リリース

米国オハイオ州出身、近年注目のマルチ奏者/シンガーソングライター、コーシャス・クレイ(Cautious Clay)が名門ブルーノート・レコードからの最初のアルバム『KARPEH』をリリースした。アルバムタイトルは彼の本名に因んでおり、多彩な15曲は自伝的な要素も含む。ゲストにジュリアン・ラージ、アンブローズ・アキンムシーレ、イマニュエル・ウィルキンス、ジョエル・ロス、アルージ・アフタブといった現代ジャズ最高峰の面子を揃え、溢れ出る個性と才能をニューヨークの最先端のサウンドで表現する傑作に仕上がっている。