AIで自動生成され続ける「無限デスメタル」「無限フリージャズ」が狂気の沙汰

dadabots

デスメタルの垂れ流しが止まらない!

AIで自動生成され続ける音楽が、YouTubeでライヴ配信されている。しかもジャンルはデスメタルだ。
まずは、下のYouTubeのライヴストリーミング動画を再生しながら、この記事を読んでもらいたい。

2019年3月24日から今日までずっとライヴ配信されている“無限デスメタル”
(※2019/8/1追記:配信のURLが変更になり、現在は配信開始日が7/30となっている。)
(※2019/9/7追記:再度URLが変更になったようだ。)

YouTubeチャンネル『DADABOTS ᴏғғɪᴄɪᴀʟ』では、2019年3月24日から今日に至るまでずっと、ニューラルネットワークによって自動生成された“デスメタル”が24時間絶えず垂れ流され続けている。
タイトルは「執拗なドッペルゲンガー(Relentless Doppelganger)」だ。

ちょっと音質は悪いが、何かを言っていそうで実は何も言っていないデス声ヴォーカル(?)はそれっぽい。たまに面白いフレーズが出てきたりして感心したりもする。

音楽はどこに向かうのか──これもひとつの道かもしれない

これはニューラルシンセシスの初期のサンプルだ。AIがディープラーニングによって音楽をどう理解し、それからどのような新しい音楽を生み出せるかの実証実験だ。

この狂気の沙汰とも思えるAIを開発したのは、なんと名門バークリー音楽大学で出会ったというCJ Carr氏とZack Zukowski氏。
回帰型ニューラルネットワーク(RNN)という学習アーキテクチャに基づいて音楽を自動生成する人工知能「SampleRNN」を改良し、このデスメタル生成AI「Dadabots」を開発したという。

このAIが学習に使用したのは、カナダの2007年結成のテクニカル・デスコア・バンドArchspireだ。
最新作は2017年『Relentless Mutation』など、これまでに3枚のアルバムをリリースしている。

テクニカル・デスメタルとは、その名の通り複雑・難解なフレーズをひたすら多用するデスメタルのこと。アートで先鋭的なものを好むリスナーに支持されてきたデスメタルのサブジャンルのひとつだ。
まさにAIが学習し、それっぽく再現するにはうってつけの題材なのかもしれない。

6月からは無限フリージャズのライヴ配信も開始

そして6月、新たな垂れ流しライヴも始まっている。

デスメタルの次にDadabotsが放ったのは、無限フリージャズ。

このAIがフリージャズを習得するのに要した時間は、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム『Interstellar Space』を16回聴いただけなのだそうだ。

元となったアルバムと聴き比べてみても、なるほど、うまく雰囲気はコピーされている。

類まれなセンスを持って生まれ、1日8時間の血の滲むような努力を重ねた音楽家でさえ、さすがに1日24時間365日演奏を続けることはできはしない。

この無限デスメタルや無限フリージャズ、BGMとして悪くはないんじゃないか…
この世の人が生み出すもの全てが厭になり、有機的な無機質に逃げ込みたいときなど、役に立ちそうなコンテンツではある。

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