ジャズ/プログレ好き必聴!カシミール・リベルスキ『Cosmic Liberty』

Casimir Liberski - Cosmic Liberty

マット・ガーストカ(ds)参加。ベルギーの俊英カシミール・リベルスキ

ベルギー出身、NYを拠点に活躍するピアニスト/作曲家、カシミール・リベルスキ(Casimir Liberski)がトリオで録音した2019年作『Cosmic Liberty』
アニマルズ・アズ・リーダーズ(Animals As Leaders)のドラム奏者マット・ガーストカ(Matt Garstka)が参加しており、各曲のクオリティの高さとも相まって一部界隈で話題になった作品だ。

自身の名の響きにも掛け合わせたと思われるユニークなタイトルの作品だが、1曲目からその音楽性の豊かさが窺える。変拍子やポリリズムを随所にぶち込んだ楽曲はジャズ/プログレファンには刺さるだろう。
カシミール・リベルスキ自身もスタインウェイのグランドピアノの他、フェンダー・ローズ、ウーリッツァー、YAMAHA SC-60、Roland RS-09、メロトロン、ハモンドM3といったヴィンテージ機材も駆使。曲や展開によって様々な表情を楽しめる。

ベースには以前当サイトでもリーダー作を紹介したルイ・ド・ミューユル(Louis De Mieulle)が参加。本アルバム中(10)「Stasis」は唯一、彼の作曲となっている。

カシミール・リベルスキ 略歴

カシミール・リベルスキは1988年、ベルギー・ブリュッセル生まれ。

父親はベルギーで著名な作家/映画監督/コメディアンのステファン・リベルスキ(Stefan Liberski)で、母親は復元を専門領域とする世界的な美術学者のアン・キャサリン・ケニス(Anne-Catherine Kenis)という家庭に育ち、幼少期からクラシック、ゲーム音楽、オルタナティブロック、ヒップホップといった音楽に親しみつつ育った。
13歳で自身の最初のバンドを結成、ブルースやファンク、エレクトリックなど幅広い音楽性を取り入れ音楽に邁進。のちにヨーロッパ出身の学生として初の全額奨学金を得て米国ボストンのバークリー音楽大学に留学。ジャズとプログレを軸とした自身の個性を身につけていった。

2008年にアルバム『Evanescences』でデビュー。
2014年には日本に憧れるベルギー人の少女を描いたベルギー映画『東京フィアンセ』の映画音楽も担当(監督は父のステファン)している。

Casimir Liberski – piano, organ, keyboards
Matt Garstka – drums
Louis de Mieulle – bass

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