エルサレムの新鋭SSW/ピアニスト、スタヴ・ゴールドベルグ 驚異のデビュー作

Stav Goldberg - Songs

イスラエルのSSW/ピアニスト、スタヴ・ゴールドベルグの驚愕のデビュー作

イスラエルはエルサレムを拠点に活動するピアニスト/シンガーソングライター、スタヴ・ゴールドベルグStav Goldberg, ヘブライ語:סתיו גולדברג)のデビュー作『Songs』には、新世代のSSWらしい豊かな叙情性と、ジャジーな作編曲/演奏で一聴して只者ではないという印象を植えつけられた。

本作ではピアノやローズピアノを自在に操りながら、メロウな歌声を聴かせるスタヴ・ゴールドベルグと、いくつかの曲で美しい歌声を聴かせる女性歌手アヴィヴ・ペック(Aviv Peck, ヘブライ語:אביב פק)の存在感が際立つ。

イスラエルのカリスマ的詩人ヨナ・ウォラック(Yona Wallach)の詩に曲をつけた(1)「Ayala」から、その圧倒的な美しさに息を呑む。ミステリアスな変拍子だが奇妙に自然なリズム、アヴィヴ・ペックとスタヴ・ゴールドベルグによる優しいコーラスワークがどこまでも素敵で、惹き込まれずにはいられない傑作だ。

(1)「Ayala」のMV。

(2)「Muse」はとろけるようなローズピアノの音と、現代的なビートを刻むドラムスが印象的。

(4)「Flower」は一転してブラジル音楽やジャズからの強い影響を感じさせる爽やかなトラックで、1曲目に続きアヴィヴ・ペックのヴォーカルをフィーチュア。アルバムのハイライトとなる素晴らしいクオリティだ。

 ブラジル音楽からの影響がうかがえる清涼感溢れる(4)「Perach (Flower)」。
イスラエル・ジャズの新世代を代表するギタリスト、ニツァン・バール(Nitzan Bar)も参加している。

(6)「A Little While Longer」は素朴ながら少々クセのあるメロディーが印象的。
(7)「I Could Stay in Bed」も(1)、(3)に続くアヴィヴ・ペックとの共演曲で、静かに語られるバラードに心が癒される。

スタヴ・ゴールドベルグはイスラエル・エルサレムの出身。ニューヨークのニュースクールに留学しジャズや作曲を学んできた。ピアニストとしてジャズトリオで活動したり、シンガーソングライターとして本作のような作品を発表したりと非凡な才能を秘めた新世代のアーティストとして要注目の存在だ。

アルバム未収録の新曲「If I Were Alone in the World」のMV。
ラトビア共和国出身でニューヨークを拠点に活動するシンガー、アルタ・ジェカブソン(Arta Jēkabsone)の声も美しい。
ベン・E・キングの名曲「Stand by Me」をカヴァーするスタヴ・ゴールドベルグ。
「Inner Urge」(今作未収録曲)の演奏を披露するスタヴ・ゴールドベルグ。
ピアノトリオでの技巧的なプログレッシヴ・ジャズ。

Stav Goldberg – voice, piano
Aviv Peck – voice
Nitzan Bar – guitar
Rony Iwryn – percussion
Avri Borochov – contrabass
Sarai Zak-Levi – background vocals

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