ウィーンとリオの人気クリエイターによる強力デュオ、待望のアルバムリリース

Jules Hiero & Antônio Neves - Nove Midén

ジュール・ヒエロ&アントニオ・ネヴィス『Nove Midén』

オーストリア・ウィーン出身のビートメイカー/プロデューサー、ジュール・ヒエロ(Jules Hiero)と、ブラジルのドラマー/トロンボーン奏者アントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)による強力タッグが『Nove Midén』として結実した。
アルバムタイトルはポルトガル語で「9」を表す”Nove”と、ギリシャ語で「0」を表す”Midén”の組み合わせ。これは二人がともに1990年生まれであることと、90年代のサウンドへの強いオマージュを示しているとのこと。そう言われてみると確かに90年代に大ヒットしたUS3のようなジャズとヒップホップのクロスオーヴァーからの影響も伺える。

(1)「Sunrise」は一部プログラミングされたビートにアントニオ・ネヴィスによるドラムス、トロンボーン、そしてゲスト参加のジョアナ・ケイロス(Joana Queiroz)によるサックス、バスクラリネットなどがファンキーなリフを乗せる。ほかにはリオデジャネイロの注目のギタリスト、グス・レヴィ(Gus Levy)も2曲でゲスト参加。

今作は全体的にジュール・ヒエロのビートメイカーとしての色が濃く出ており、楽曲自体はループものが多くアントニオ・ネヴィスの前作『A Pegada Agora É Essa (The Sway Now)』のような混沌としていてエキサイティングなジャズを期待すると肩透かしを喰らうが、エレクトロ・オーガニックなゆるいグルーヴが心地よく体を揺らしてくれる。

(2)「Next Step」

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