ハンガリーのマルチ奏者が挑むアフロブラジル音楽プロジェクト、Àbáse

Àbáse - Laroyê

ハンガリーのマルチ奏者が挑むアフロ・ブラジル音楽作品『Laroyê』

ハンガリー生まれのマルチ奏者/プロデューサーのサボルチ・ボグナール(Szabolcs Bognár)のプロジェクト、Àbáse の1stアルバム『Laroyê』は西アフリカ音楽、南米音楽、ネオソウル、ジャズなどが混合した斬新なリズムとハーモニーがかつてなく魅力的な作品だ。

アルバムはブラジルのリオデジャネイロとサルヴァドールで録音された。“コラボレーション”を意味するヨルバ語に由来するÀbáseの名の通り、ハンガリーのミュージシャンだけでなく、多くのブラジルのミュージシャンを迎えて制作されている。

クラブミュージック寄りのグルーヴィーなサンバ(2)「Oya」はヴォーカルに若手SSWであり、ブラジルの黒人文化研究にも勤しむルシアーニ・ドム(Luciane Dom)が参加。サボルチ・ボグナールのローズピアノも良い。

今作からの最初のシングルカットである(5)「Agangatolú」はブラジルの土着宗教音楽カンドンブレにインスパイアされており、ヴォーカル/パーカッションのジャジソン・ザブラJadson Xabla)、ヴィブラフォンのアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)、そしてハンガリーのフルート奏者ファニ・ザハールFanni Zahár)らが参加した呪術的な高揚感を持った楽曲。

ブラジルのマルチ奏者アントニオ・ロウレイロ(vib)、ハンガリーのフルート奏者ファニ・ザハールなど多くのゲストが参加した(5)「Agangatolú」

ラストの(13)「Salasioano」はヴォーカルにダニ(Daní)、フルートにレチエレス・レイチ(Letieres Leite)、ハンガリーのベース奏者ホック・エルネー(Hock Ernő)らが参加。ビートの効いたアフロジャズが心地良い。

ダニ(Daní)が歌う(13)「Salasioano」

Szabolcs Bognár – keyboards, Rhodes, percussion

Catoni – vocals, guitar
Fashion Piva – vocals
Jesuton – vocals
Jadson Xabla – vocals, percussion
Daní – vocals
Gabriel Santana – background vocals, percussion
Jorge Dubman aka Dr Drumah – drums
Fanni Zahár – flute
Antonio Loureiro – vibraphone
Karol Freitas – background vocals
Letieres Leite – flute
Paulo Giron – congas, djembe
Erno Hock – double bass
Other guest musicians

Àbáse - Laroyê
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