マルセロ・ウォロスキのソロデビュー作
スナーキー・パピー（Snarky Puppy）やバンダ・マグダ（Banda Magda）などで活躍するアルゼンチン出身パーカッショニスト/作曲家、マルセロ・ウォロスキ（Marcelo Woloski）のデビューアルバム 『Mundo Por Conocer』（2018年）。アルバムには10ヶ国以上から30名近い音楽家が参加し、躍動感の溢れる音楽がとても魅力的な一枚だ。
音楽的にはブラジルのサンバなどアフロ・ラテンアメリカを軸にしながら、ジャズやスパニッシュなどのエッセンスも取り入れる。サウンドの中心にはパーカッションがあり、高揚感抜群。
参加メンバーを見てみるとスナーキー・パピーのマイケル・リーグ（Michael League）や小川慶太を始め、NYで活躍する多彩なバックグラウンドを持つ音楽家が大集結。数曲でヴォーカルをとるイタリア出身エレオノーラ・ビアンキーニ（Eleonora Bianchini）や、バンダ・マグダ主宰のギリシャ出身才女マグダ・ヤニクゥ（Magda Giannikou）がアコーディオン/ヴォーカル/共同プロデュースを担当するなどこの界隈の人脈が作り出すカラフルな音楽が好きな人には堪らないアルバムとなっている。マルセロ・ウォロスキ自身はカホン、コンガ、パンデイロ、ジャンベ、ウドゥなど数十種類の演奏のほか、ヴォーカルも数曲で披露。
全曲がマルセロ・ウォロスキの作曲。おすすめはサウダージな現代的サンバ(1)「Mundo Por Conocer」、弦楽四重奏の煌びやかなアレンジも特徴的でバンダ・マグダのような地中海風祝祭感のある(2)「Milonguita Pa’ La Griega」、マルセロの曲作りの才能を感じさせる上質かつポップな(3)「Hace Tiempo」、エルメート・パスコアールを彷彿させる楽しげなショーロ(7)「Cachorinho De Susinha」など。
Marcelo Woloski プロフィール
マルセロ・ウォロスキはアルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。特にブラジル、ペルー、キューバ、コロンビア、アルゼンチンの音楽に大きな影響を受けている。現在は米国ニューヨークを拠点に10年以上活動。これまでにスナーキー・パピーのメンバーとして2度のグラミー賞受賞、マルタ・ゴメス&フレンズ（Marta Gómez & Friends）としてラテングラミー賞を受賞している。
Marcelo Woloski – percussion, vocals
Magda Giannikou – accordion (2, 4, 6, 9, 10), vocals (1, 6, 12), glockenspiel (3)
Andrés Rotmistrovsky – electric bass
Petros Klampanis – upright bass (2, 10)
Eleonora Bianchini – lead vocals (1, 4, 9)
Sofia Ribeiro – lead vocals (10) background vocals (1, 4, 12)
Juan Andrés Ospina – piano (2, 7), background vocals (3, 7, 12)
Sebastián Kauderer – piano (10)
Jim Funnell – piano (9)
Justin Stanton – Rhodes, Hammond B3 organ (6, 12)
Vitor Gonçalves – piano (1, 12), accordion (7)
Michael League – baritone guitar, acoustic guitar (3, 6, 12)
Ricardo Vogt – semi-acoustic guitar (6, 7)
Eric Kurimski – semi-acoustic guitar (4)
Ignacio Hernández – Spanish guitar (2)
Maeve Gilchrist – harp (4, 10)
Keita Ogawa – percussion (11)
Nate Werth – percussion (11)
Ross Antonich – claps (11)
Hadar Noiberg – flute, piccolo flute (2, 7)
Chris Bullock – tenor saxophone, bass clarinet (6, 10, 12)
Matt McLaughin – French horn (1, 6, 10, 12)
Mike Maher – trumpet (1, 6, 10, 12), flugelhorn
Achilles Liarmakopoulos – trombone (1, 6, 7, 10, 12)
String section (2, 9, 10) :
Curtis Stewart – violin
Maria Im – violin
Dana Lyn – viola
Maria Jeffers – cello