デンマーク発、注目のオルタナ・フォーク・バンド Tone of Voice Orchestra

Tone of Voice Orchestra

デンマーク発オルタナフォーク「Tone of Voice Orchestra」デビュー

デンマークから面白いバンドが現れた。トーン・オブ・ヴォイス・オーケストラ(Tone of Voice Orchestra)はコペンハーゲン出身のSSWトリーネリーセ・ヴェーアリング(Trinelise Væring)と、活動歴40年のベテラン・ジャズ・サックス奏者フレドリク・ルンディン(Fredrik Lundin)を中心に2018年に結成。4人のヴォーカリストに2人の打楽器奏者、フィドル、ハーディ・ガーディ/バグパイプ、サックス/フルート、そしてダブルベースという10人編成で北欧の伝統音楽やジャズ、欧米のフォークミュージックに影響されたサウンドを展開。デビューアルバム『Tone of Voice Orchestra』での歌詞は英語で歌われ、広く訴求する音楽に仕立てている。

アルバムはシターンやハーディ・ガーディも担当するマルチ奏者クリスチャン・モーア・レーヴィセン(Christian Mohr Levisen)によるバグパイプの演奏で幕を開ける。4人の女性ヴォーカリストたちは時に力強くユニゾンし、またある時には美しいハーモニーを重ねる。ベースは低音で粘り、パーカッションたちはプリミティヴなリズムを叩き続ける。朴訥としているようで洗練も感じさせる、不思議な感覚になるバンドだ。

(1)「He Loves Her for It」

ハーディ・ガーディやバグパイプのドローン(持続低音)が彼らの音楽性にもサウンドにも深みを与え、代えの効かない魅力を生み出しているように思う。エマ・クラーウ=エルムーエ(Emma Kragh-Elmøe)のフィドルとフレドリク・ルンディンのサックスは控え目だが、随所でヴォーカルの代わりにアンサンブルの主役となり、バンドを力強く牽引する。

(5)「Lovey-Doveyin’」
(2)「Barking up the Wrong Tree」

Tone of Voice Orchestra :
Trinelise Væring – vocals
Ania Rybacka – vocals
Maria Kynne – vocals
Tine Refsgaard – vocals, percussion
Emma Kragh-Elmøe – violin
Christian Mohr Levisen – bagpipes, hurdy-gurdy, cittern
Fredrik Lundin – tenor saxophone, soprano saxophone, flute
Joel Illerhag – double bass
Anders Provis – drums, percussion
Jesper Uno Kofoed – drums, percussion

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