コロナ禍、当代最高峰の気鋭即興音楽家がリモートで集結。MultiTraction Orchestra デビュー作

MultiTraction Orchestra - Reactor One

気鋭音楽家たちによるリモート即興セッション『Reactor One』

米国デトロイト出身、現在はポーランドを拠点に活動する作曲家/ギタリストのアレックス・ロス(Alex Roth)の呼びかけに応じて集まった実験的ジャズ集団、マルチトラクション・オーケストラ(MultiTraction Orchestra)がファースト・アルバム『Reactor One』をリリース。

演奏には北欧を代表する個性派トランペット奏者アルヴェ・ヘンリクセン(Arve Henriksen)、現代ジャズを象徴するピアノトリオGoGo Penguinのドラマーであるジョン・スコット(Jon Scott)、アイルランドのCrash Ensembleのチェロ奏者ケイト・エリス(Kate Ellis)など多様なバックグラウンドを持つ気鋭の奏者たちが集結。素粒子物理学の用語から拝借したというタイトルが象徴するように、深く終わりのない探求の旅のような精神的な即興演奏が繰り広げられる。

すべての楽曲は2021年2月から9月の間にリモートで各ミュージシャンが録音した素材を共有しあって構築されており、パンデミック下の必然の産物だとも言えるだろう。極限条件下で求められた化学反応=音楽の創造性。その結果は、没入感のある音響体験として完成された。

(1)「Reactor One, Part One」

Arve Henriksen – trumpet, piccolo trumpet
James Allsopp – bass clarinet, tenor saxophone
Kate Ellis – cello
Rhodri Davies – electric harp
Ruth Goller – electric bass
Jon Scott – drums
Alex Roth – electric guitar, synths

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