仏ドラマー、ピエール・モンジャールのデビュー作『Lemedouai』。陽気で楽しい新世代ジャズ

Pierre Mangeard - Lemedouai

新世代ドラマー、ピエール・モンジャール デビューEP

フランスの新世代ドラマー、ピエール・モンジャール(Pierre Mangeard)のデビュー作『Lemedouai』はなかなかに強烈だ。ファンキーでソリッドなドラミング、ヒップホップから強い影響を受けたMC。クインテット編成のバンドはジャジーで洒脱。エネルギーに満ちた陽気で楽しいショウは聴いていて気持ちが良い。

(2)「Lemedouai」から胸のすくような演奏だ。ピエール・モンジャールの現代的なドラムとスラップ奏法でグルーヴィーに攻めるベースのデヴィッド・ダイソン(David Dyson)が生み出すリズムの上でカナダ出身のピアニスト、アンディ・ミルン(Andy Milne)が不穏な和音を響かせ、サックスのギヨーム・ペレ(Guillaume Perret)とフルートのヤン・クレリー(Yann Cléry)がユニゾンで個性的なテーマのメロディを演奏する。そして最もたる特徴がピエール・モンジャールによるヴォイス・パフォーマンスだ。この絡み合いは、面白い。

(2)「Lemedouai」

全曲がピエール・モンジャールによる作曲。
ドラムスの確かなテクニックもさることながら、特に優れたヴォイシングの感覚を持つアンディ・ミルンを筆頭に脇を固める名手たちのインスピレーションが本作を傑作のレベルにまで昇華させている。

Pierre Mangeard 略歴

ピエール・モンジャールはフランス・ブルゴーニュ出身。父親もドラマーで、アフリカ系アメリカ人の音楽を好む音楽愛好家だった。音楽に情熱を注ぐ家族たちに囲まれ育ったピエールは10代でノーティー・バイ・ネイチャー(Naughty by Nature)やB.i.G. 、2パック(2Pac)などのヒップホップや、ジャミロクワイ(Jamiroquai)のアシッドジャズに大きく影響を受けた。他にもハービー・ハンコック(Herbie Hancock)、スティーヴ・コールマン(Steve Coleman)、ジェームス・ブラウン(James Brown)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)などの音楽を愛していた。

2008年にパリに移動し本格的に活動を開始。ジャズ、ラテン音楽、アフロ・グルーヴなど幅広くサイドマンとして活躍。2019年に満を持して自身の作品『Lemedouai』をリリースした。

Pierre Mangeard – drums, voice
David Dyson – bass
Andy Milne – piano
Guillaume Perret – saxophone
Yann Cléry – flute

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