ラテンアメリカ音楽文化の集大成的作品
西洋クラシック音楽やフランスのミュゼットから、北米のジャズ、そして彼らの血潮である南米のショーロやタンゴまで。南米に根付く豊かな音楽文化の脈動を感じられる、楽しくて美しい音楽だ。
ブラジルのアコーディオン奏者べべ・クラメール(Bebê Kramer)と、ベネズエラのヴァイオリン奏者アレクシス・カルデナス(Alexis Cardenas)が率いるアンサンブル・レコベコ(Ensemble Recoveco)の2025年5月リリースの共演作『Xamã』。
アルバムの幕開けを飾る(1)「La Valse à Margaux」はフランスのジャズ・アコーディオン奏者リシャール・ガリアーノ(Richard Galliano)の名曲。ワルツのリズムに乗せて優美に舞うアコーディオンとヴァイオリンが印象的だ。
アンサンブル・レコベコはギターやギタロン、クアトロといった中南米の楽器を使用。
今作はブラジル、ベネズエラ、コロンビアの音楽家による“ラテンアメリカ音楽の集大成”と評されており、異なる国の伝統音楽を融合させ、現代的な感性で再解釈した点で、音楽的・文化的に重要な作品と位置付けられている。
Bebê Kramer – accordion
Alexis Cárdenas – violin, chorus(11)
Nelson Gómez – guitarron, chorus(11)
Francisco González – guitar, vocal (9), chorus (11)
Leo Rondón – cuatro, guitar (7), chorus (11)
Paulo Andrés Sánchez Gil – chorus (11)
Humberto Valencia – caja vallenata (11)