- 2020-05-17
- 2020-05-17
パウラ・モレレンバウム、進化する現代のボサノヴァを表現する新譜『Atlantico』
カルロス・リラのカヴァー(1)「Carlos Lyra」で始まる今作はボサノヴァ、MPB〜ジャズの名曲が満載だ。ほとんどはポルトガル語で歌われるが、フランス語で歌われるシャルル・トレネの名曲(5)「Que Reste-T-Il de nos Amours(残されし恋には)」といった絶妙な選曲や、随所にみられるさりげない音響効果も心地良い。
カルロス・リラのカヴァー(1)「Carlos Lyra」で始まる今作はボサノヴァ、MPB〜ジャズの名曲が満載だ。ほとんどはポルトガル語で歌われるが、フランス語で歌われるシャルル・トレネの名曲(5)「Que Reste-T-Il de nos Amours(残されし恋には)」といった絶妙な選曲や、随所にみられるさりげない音響効果も心地良い。
『Imagina』はスペイン・カタルーニャの卓越した女性クラシックギタリスト、エリザベト・ローマ(Elisabeth Roma)と、その娘でトロンボーン奏者/シンガーのリタ・パイエス(Rita Payes)の母娘による美しいデュオアルバム。カタルーニャ語の伝統曲からボサノヴァ、ラテン音楽といった彼女たちが日常の中で親しみ歌ってきた曲を、親子ならではの愛情に満ちた親密な演奏で届けてくれた。
イタリアの女性歌手、トスカ(Tosca)の2020年新作『Morabeza』は、ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)やレニーニ(Lenine)、イヴァン・リンス(Ivan Lins)などブラジル音楽の要人たちも参加した良盤だ。
カエターノ・ヴェローゾの2020年の新作『Caetano Veloso & Ivan Sacerdote』では、老いてもなお魅力的な声とギターで私たちの耳を楽しませるカエターノと、それにぴったりと寄り添い表情豊かに奏でられるジャズクラリネットの親密な演奏を聴くことができる。
パラグアイ出身で主にクラシックの分野で活躍するギタリスト、ベルタ・ロハス(Berta Rojas)がブラジル音楽に挑んだ2017年作『Felicidade』は、日本ではあまり知られていないがクラシックギターとブラジル音楽、さらにはジャズの架け橋となる名盤だ。アルバムにはトッキーニョやイヴァン・リンス、ジルベルト・ジルといったブラジル音楽の頂点にいる音楽家たちもゲスト参加。
それまでにない斬新なコード進行とメロディを軽快なリズムに乗せた音楽、ボサノヴァという一ジャンルを創り上げたブラジルの偉大な作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)が残した名曲をランキング形式で特集しました。
ブラジルの日系三世の歌姫フェルナンダ・タカイ(Fernanda Takai)によるアントニオ・カルロス・ジョビン曲集『O Tom Da Takai』(2018年)。プロデュースはマルコス・ヴァーリとホベルト・メネスカルが担当し、極上のボサノヴァ・ヴォーカルを味わえる作品となっている。
スペイン・バルセロナ出身のトランペッター/歌手のアンドレア・モティス(Andrea Motis)がフランスのジャズレーベル Impulse! からリリースした2019年作『Do Outro Lado do Azul(放題:もうひとつの青)』は、このスペインの天才少女と、ブラジルが誇る豊かな音楽文化のもっとも幸せな邂逅だ。
現役の心臓内科医にして、美しい声を持つ歌手でもあるアン・サリー(Ann Sally)。2001年のデビュー作『Voyage』は、ジャンルに捉われず日本人の琴線に触れる名曲を、その瑞々しい感性で見事に歌い上げた傑作です。
米国LA出身のミア・ドイ・トッドの『Floresta』は全編ポルトガル語のブラジル音楽曲集。ジョイス、A.C.ジョビン、トン・ゼー、カエターノ・ヴェローゾ、ミルトン・ナシメントといった世界的なアーティストの、適度な知名度のステキ楽曲の野心的なカヴァー集だ。