CATEGORY

Jazz

  • 2021-05-23
  • 2021-10-01

心の傷を癒す美しいピアノと歌。デリア・フィッシャー新譜『Hoje』

ブラジルの歌手/ピアニストのデリア・フィッシャー(Delia Fischer)がほぼ全編ピアノと歌のみで録音した2021年新譜『Hoje』がリリースされた。もしあなたが先の見えない世の中で窮屈な日々に疲れていて、心が浄化されるような音楽を探しているのであれば、これは間違いなくおすすめできる作品だ。

  • 2021-05-22
  • 2021-10-01

現代ジャズ最高峰の一枚!ジェイムズ・フランシーズ新作『Purest Form』

拡張を続ける現代ジャズの最先鋒のひとり、ピアニスト/作曲家ジェイムズ・フランシーズ(James Francies)の2ndアルバム『Purest Form』がブルーノート・レコーズからリリースされた。これは現在進行形のジャズを代表する凄い面々による濃密な音の洪水に驚愕する、必聴モノの作品だ。

  • 2021-05-21
  • 2021-05-21

【特集】クラシック音楽のジャズ・アップ おすすめ名盤9選

20世紀初頭にアメリカ合衆国南部のニューオーリンズで発祥したとされるジャズという音楽は、当初は西洋クラシック音楽や黒人差別への抵抗という文化的な側面を持っていた。形式にとらわれず即興演奏を中心とした自由な音楽として急速に発展していったジャズは、時代が進むにつれその自由度の高さゆえに様々なジャンルの音楽を飲み込んでいき、それらの中には当然のように、当初はジャズの対極に位置付けられていた西洋クラシック音楽もあった。

  • 2021-05-20
  • 2021-05-20

セルビア出身ギタリスト、ラレ・ミチッチ 自身のルーツを辿る新譜

セルビア出身のギタリスト、ラレ・ミチッチ(Rale Micic)の新譜『Only Love Will Stay』がリリースされた。今作はギターのほか、ジャレッド・ゴールドのハモンドB3オルガン、そしてジョナサン・ブレイクもしくはジェフ・クラップのドラムスというベースレスのトリオ編成で、低音はオルガンの左手が担う、所謂“オルガン・トリオ”の編成となっている。

  • 2021-05-19
  • 2021-05-19

哲学的アート、UKトランペット奏者ミゲル・ゴロディ『Apophenia』

スペイン生まれ、ロンドンで活躍するトランペッター、ミゲル・ゴロディ(Miguel Gorodi)をリーダーとするノネット(九重奏)のデビュー作『Apophenia』は、緻密で丁寧なアレンジによって9人の奏者それぞれが複雑に絡み合うアンサンブルが、まるで幾何学模様のような不気味な美しさを湛える知られざる良盤だ。

  • 2021-05-17
  • 2022-04-12

東欧伝統音楽×現代ジャズ!ブルガリアの超絶ギタリスト、Atesh

ブルガリアのギタリスト/作曲家、Ateshことアテシュハーン・ユセイノフ(Ateshkhan Yuseinov)の2019年作『Strange Suite』はジャズと東欧/中東音楽の融合、そしてギターの驚異的な速弾きが楽しめる珍しくも素晴らしい、ワールド・ミュージックのファンにはぜひ聴いていただきたい逸品だ。

  • 2021-05-14
  • 2021-05-14

ロンドンの気鋭サックス奏者サム・ブレイシャー、トリオで魅せる理知的なジャズ

マイケル・ケイナンとのデュオで演じられたデビュー作『Golden Earrings』(2017年)から4年、東ロンドン生まれの気鋭サックス奏者サム・ブレイシャー(Sam Braysher)の2ndアルバム『Dance Little Lady, Dance Little Man』は、アルトサックス、ベース、ドラムスのトリオでのインテリジェントなジャズ。

  • 2021-05-12
  • 2021-05-11

不思議な魅力を放つ異色の経歴のピアニスト、40歳にして初のリーダー作

世界的に活躍する前衛芸術家でありピアニスト/作曲家、マヤ・ドゥニエッツ(Maya Dunietz)の40歳にして初のリーダー作となるEPがイスラエルのRaw Tapesよりリリースされた。ベースにバラク・モリ、ドラムスにアミール・ブレスラーという強力なピアノトリオ編成で、ゲストには人気トランペット奏者のアヴィシャイ・コーエンも参加。プロデューサーはレーベルの主宰者リジョイサー。

  • 2021-05-10
  • 2021-05-10

新世代歌姫ヴェロニカ・スウィフト、社会問題をテーマに据えた硬派な新譜

米国の新世代ジャズシンガー、ヴェロニカ・スウィフト(Veronica Swift)の新譜『This Bitter Earth』は社会的テーマに焦点を当てた優れたジャズ・ヴォーカル作品だ。今作で彼女が歌うのは性差別、人種差別/外国人排斥、家庭内暴力、そしてフェイクニュースといった近年問題となっているシリアスなテーマ。

  • 2021-05-09
  • 2021-05-09

ホットチョコレートのように甘くほろ苦い、ノア&ギル・ドール 31年目の傑作デュオアルバム

イスラエルを代表する歌手ノア(Noa)と、彼女の長年の音楽のパートナーあるギタリストのギル・ドール(Gil Dor)とのデュオ作品『Afterallogy』は、ジャズのスタンダードや二人のオリジナル曲をギター一本の伴奏で歌い上げた愛情豊かな素晴らしいアルバムだ。

  • 2021-05-09
  • 2023-10-02

若き伊女性ジャズピアニスト、ネルソン・マンデラの足跡を辿る類稀な傑作

イタリアのピアニスト、シャーデー・マンギアラシーナ(Sade Mangiaracina)の新譜『Madiba』は、アパルトヘイト撤廃を導いた南アフリカの偉大な指導者ネルソン・マンデラに捧げられている。ピアノトリオ編成を軸に、ゲストにチュニジアのウード奏者も迎え最大限の敬意をもって強い情熱と痛みに満ちたマンデラの人生を真摯に描き出す。

  • 2021-05-08
  • 2021-05-07

バリトン・ギターで魅せる!Snarky Puppy のギタリスト、マーク・レッティエリ

スナーキー・パピーで活躍するギタリスト、マーク・レッティエリ(Mark Lettieri)による『Deep: The Baritone Sessions, Vol. 2』がリリースされた。これは2019年の『Deep: The Baritone Sessions』の続編に位置付けられた作品で、前作同様にバリトン・ギターをフィーチュアした低音が気持ちいいロック寄りのジャズファンクだ。