- 2020-03-07
- 2022-01-15
一際異彩を放つシャソール新譜『Ludi』。こんな楽しいアルバム、他にない!
前作『Big Sun』から実に5年ぶり!フランスの鬼才シャソール(Chassol)のオリジナル・フルアルバム『Ludi』がリリースされた。日常に溢れる音や、普通のスピーチなどから音楽を作り上げる手法にさらに磨きがかかり、驚きに満ちた全30曲のめくるめくシャソール・ワールドが展開される。こんな音楽、なかなかないぞ。
前作『Big Sun』から実に5年ぶり!フランスの鬼才シャソール(Chassol)のオリジナル・フルアルバム『Ludi』がリリースされた。日常に溢れる音や、普通のスピーチなどから音楽を作り上げる手法にさらに磨きがかかり、驚きに満ちた全30曲のめくるめくシャソール・ワールドが展開される。こんな音楽、なかなかないぞ。
ロシアの若き女性ジャズ・ヴァイオリン奏者/作曲家、アンナ・ラキタとアルメニア出身の男性ピアニスト/作曲家、ヴァルダン・オヴセピアンのデュオによる共作アルバム『Every Tomorrow』 は、二人によって精緻に作曲された美しい楽曲と、ヴァイオリンとピアノというクラシック音楽をイメージさせる楽器による自由なインプロヴィゼーションがこの上なく尊く美しい作品だ。
スウェーデンのキーボード奏者/作曲家、イヴァン・ブロンクヴィスト(Ivan Blomqvist)率いるクインテット、モザンビーク(Mosambique)が2019年3月のデビューアルバム『Big City Moves』でいきなり現代ジャズシーンに鮮烈な衝撃をもたらした。
スピリチュアルでサイケデリック。ロンドンのジャズシーンの爆発的進化の中心地にいるバンド、コメット・イズ・カミング(The Comet Is Coming)のメジャーデビュー作『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)が最高にかっこいい。
ヴァルダン・オヴセピアン(Vardan Ovsepian)が自身のすべての楽曲のサブスクリプション・ダウンロード配信をスタートさせた。
アルメニア出身のピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアンとブラジルを代表するシンガー、タチアナ・パーハのデュオ新作がリリースされた。『Triptych』(三連祭壇画)と名付けられた今作は、その名の通りシリーズを総括する静謐で格調高く、絵画的な感動のある一枚だ。
サンバやボサノヴァなどのブラジル音楽とサイケデリック・ロックを融合し、1970年代に独自の存在感を放ち後世に多大な影響を与えたブラジルの伝説的バンド、ノヴォス・バイアーノス(Os Novos Baianos)。名盤『Acabou Chorare』はブラジル音楽史上に輝く最重要作。
エストニア出身のピアニスト/歌手/作曲家、カトリ・ヴォーラント(Kadri Voorand)の2020年作『In Duo with Mihkel Mälgand』はベーシスト、ミヒケル・マルガンドとのデュオ編成での趣向を凝らしたオリジナル曲のほか、マイケル・ジャクソンのカヴァー(6)「They Don't Really Care About Us」なども魅力的な意欲作。
キーボード奏者/作曲家のフランシスコ・カブラウ(Francisco Cabral)を中心としたブラジルの男女混成6人組エレクトロ・ジャズバンド、オズ(OZU)が面白い。2018年作『Inner』などキーボード、ギター、ベース、ドラムスの生バンドにターンテーブルやサンプリングを絡め、多層的な音響空間を作り出す彼らは、日本文化を深くリスペクトする興味深いバンドなのだ。
イタリアの女性歌手、トスカ(Tosca)の2020年新作『Morabeza』は、ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)やレニーニ(Lenine)、イヴァン・リンス(Ivan Lins)などブラジル音楽の要人たちも参加した良盤だ。
紛争により1999年から分断されたままのコソボ共和国の都市ミトロヴィツァ出身で、現在はトルコ・イスタンブールを拠点に活動するベーシスト、エンヴァー・ムハメディの初リーダー作『Letter to K』は、ピアノにアティバー・アサドリを迎えたセクステットによる意欲的な現代ジャズ作品だ。
2019年の前作『Love Tape』が高く評価されたシカゴ出身、LAを拠点に活動するトランペット/フリューゲルホルン奏者、マーキス・ヒルがそのフォローアップ作品『Love Tape: With Voices』をリリースした。ベースにユニウス・ポール、ドラムスにマーカス・ギルモアという強力なリズムセクションはそのままに、マーキス・ヒルのスピリチュアルな楽曲群に生きた歌という新たな息吹が与えられた。
ブラジルのピアニスト/作曲家、アンドレ・メマーリの2枚組全30曲におよぶ大作『Canteiro』は、あらゆる楽器に精通し、ジャズ、クラシック、ポピュラー音楽の境目なく活躍する稀代の天才アーティストの真髄であり最高傑作のひとつだ。様々な歌手を迎え、「歌」にフォーカスした本作は全曲がアンドレ・メマーリによる作曲。とても丁寧に紡がれたメロディーはどれもが耽美な世界観を持つ名曲ばかりで、彼の音楽への尽きない愛が溢れ出る。
盟友ライル・メイズの訃報が伝えられたのはほんの数日前だった。世界中がこの享年66の名キーボード奏者の死を悼む中で、パット・メセニーの実に6年ぶりの新作『From This Place』がリリースされた。多くのジャズファン/ギターファンが待ちわびたレジェンドの新作ということは勿論、ライル・メイズの突然の悲報も相まって早くも今年最も注目されたジャズアルバムになることは間違いなさそうだ。