【連載】アーティストの旅と探索 vol.1 〜自分だけの音楽を見つける〜

アーティストの旅と探索 vol.1

ムジカテーハでは、イスラエル出身のジャズギタリスト/作曲家/プロデューサー、ダニエル・ウェイス(Daniel Weiss)を迎えた全6回の連載(不定期更新)をお届けします。

テーマは“アーティストの旅と探索”。
音楽を楽しんでいる方、これから音楽を楽しみたい方に向けたアーティストからのメッセージです。

アーティストの旅と探索 vol.1
〜自分だけの音楽を見つける〜

── プロのミュージシャンとして活躍していく中で、自分だけのサウンドを見つけることに苦労されませんでしたか?

Daniel Weiss 現在のインターネット社会では、少しネットを開いただけでとんでも無いレベルのミュージシャンがあまりにも多くいることがわかります。
さらに、野心と向上心を持つ若い演奏家たちが上達するための教材もたくさんあり年々レベルは上がってきています。

どれだけテクノロジーが発達しても演奏家・作曲家はかならず社会に存在し続け、クリエイターとして個々のサウンドを確立していかなければいけません。
音楽の発展とともにミュージシャンたちの間で自分だけのサウンドを追求していくことに対する欲求がどんどん上がっているように思います。

そしてそのユニークなサウンドはどれだけ早く弾けるか、どれだけ器用か、どれだけ音楽理論を知っているかというところからくるのではなく、想像力豊かな音楽的思考やしっかりと練習を積み重ねた正確なテクニック、またパフォーマンス中にそれを100%発揮するための音楽家としての強靭なメンタルの副産物としてのところからくるのだと思います。

── それらはどのようにして習得していくものだと思いますか?

Daniel Weiss
1. 新しいインスピレーションと知識をどう自分のサウンドに落とし込んでいくか
2. 新しいサウンドを見つけた時、それを自分が見つけた凄いものだと認められるか
3. 自分のしている練習に満足することができるか
4. 他の人のサウンドと自分のあたらしいサウンドを比べることができるか
の4つの点が重要になってくると思います。

── 世界にはたくさんの音楽理論が存在していますが、それらを深く勉強していく必要はありますか?

Daniel Weiss それは人によると思います。
さらに複雑な理論があると知っていても簡単なコードと最低限の知識だけを使った音楽を自分のサウンドだと認めて音楽的に成功している人もいれば、複雑なコードやあまり知られていないスケールを使って自分のサウンドを作り上げている人もいます。
自分の好きなものは何かをしっかりと考えることが大事だと思います。

── 他の人とは違ったサウンドを持つミュージシャンになるには、どれぐらいの時間がかかりますか?

Daniel Weiss すんなりと見つけることができる人もいれば数年または数十年かかる人もいます。自分では見つけていないと思っているだけで既にあなたももう見つけているのかもしれませんよ!

(次回に続く)


ダニエル・ウェイス(Daniel Weiss)略歴

イスラエル・テルアビブ出身、バークリー音楽大学卒業の作曲家/ギタリスト。
英Lick Library主宰のギターコンテスト、ギター・アイドル2016(Guitar Idol 2016)のファイナリスト。

2016年にベーシストのリオール・オゼリ、ドラマーのシャロン・ペトロヴェル(Pinhas & Sons)とともにプログレッシヴ・ジャズバンド、Square to Checkを結成。2016年にEP『Stir Fry』を、2018年にシングル『Orchestrated』をリリース。
2021年にピアニスト/作曲家のヤニフ・タウベンハウス(Yaniv Taubenhouse)らを迎え初のリーダー作『Dive』をリリースしている。

公式HP
https://weissguitar.com/

ダニエル・ウェイスのデビューアルバム『Dive』収録の(1)「Land of the Dreamers」のスタジオ動画。
イスラエル・ジャズの気鋭音楽家たちと作り上げたダニエル・ウェイスのデビュー作『Dive』のレビューはこちら
アーティストの旅と探索 vol.1
最新情報をチェックしよう!