• 2020-02-21
  • 2020-02-21

ちょっとサイケで、しっかりサウダーヂ。ミナス発 Cifras no Varal の音楽が面白い

ブラジル・ミナスジェライスのSSW、エステヴァォン・マスカレーニャス(Estevão Mascarenhas, gt, vo)が率いるバンド、シフラス・ノ・ヴァラル(Cifras no Varal)の2019年作『Roda dos Orixás』。トロピカリアの雄、オス・ノヴォス・バイアーノス(Os Novos Baianos)を彷彿とさせる、ブラジルの民族音楽成分が多めの気持ちいいロックサウンドを聴かせるおすすめのバンドだ。

  • 2020-02-19
  • 2020-02-19

ささやき系女性Vo.も印象的なフレンチ・アヴァンギャルド・ジャズ

フランスのジャズピアニスト、ゴーティエ・トゥーを中心とするピアノトリオに、スイスのヴォーカリスト、リー・マリア・フライスが加わり新たに始動したプロジェクト、『For a Word』は、これまでも良作を発表していながらいまいち注目されることのなかったこの新鋭ピアニストの存在感を充分に示す、素晴らしいクオリティの作品だ。

  • 2020-02-18
  • 2020-02-22

イスラエル・ビートシーンの中心人物、Rejoicerが創る夢見心地の音響空間

イスラエルのビートミュージックシーンの中心人物であり、イスラエルジャズ界隈にも影響を及ぼすビートメイカー/作曲家/マルチ奏者ユヴィ・ハヴキンのソロプロジェクト、リジョイサー(Rejoicer)が待望の2ndアルバム『Spiritual Sleaze』をLAのレーベルStones Throwからリリースした。

  • 2020-02-17
  • 2020-02-17

フランスの気鋭サックス奏者が挑むジャズ×クラシック×インド音楽

フランスのサックス奏者、サミー・ティエボー(Samy Thiébault)がオーケストラと共演した2019年作『Symphonic Tales』。2018年の前作でカリブ海の音楽に挑戦し成功を得た注目のサックス奏者が新たに挑んだのは、ブルータニュの交響楽団と、そしてなぜかインドのタブラ奏者を迎えた壮大なスケールのジャズだった。

  • 2020-02-15
  • 2020-02-15

テーム・インパラ5年ぶり新譜『The Slow Rush』/時間の流れつく先は、いつも残酷。

オーストラリアのサイケロック・バンド、テーム・インパラ(Tame Impara)の5年ぶり新作『The Slow Rush』がリリースされた。(1)「One More Year」から(12)「One More Hour」までの全12曲は、コロンビアのノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスの名作小説『百年の孤独』にインスパイアされた、“時間の流れ”をテーマとして明確に提示したコンセプチュアルなアルバムとなっている。

  • 2020-02-11
  • 2020-02-11

注目の7弦ギター奏者ルーカス・テレス、ミナス新世代にコネクトした鮮烈デビュー盤

ミナスジェライス州都ベロオリゾンチを拠点に活動する7弦ギター奏者/作曲家のルーカス・テレス(Lucas Telles)も“ミナス新世代”の新たな注目株の一人だ。2019年夏に発表されたデビューアルバム『Outono』は、日本では全くといっていいほど話題になっていないが、充実したシーンの一端を垣間見ることができる傑作だ。

  • 2020-02-09
  • 2020-10-04

自室ひきこもり系サイケロック Pedro Kastelijns のサウンドがヤバい

新たな鬼才音楽家として注目されるブラジルのSSW、ペドロ・カステリジン(Pedro Kastelijns)の『Som das Luzis』はアウトサイダーアート感が漂いまくる、奇天烈な音楽作品だ。サイケなギターサウンド、異常なほどにリバーブをかけたヴォーカル。演奏も歌も決して完璧な訳ではないのだけど一種独特の世界観を持ったアート性で、BandcampでAlbum of the Dayに選ばれるなど一部で話題となっている。