• 2019-08-26
  • 2019-08-26

一人の女性SSWが身を削って創り出した音楽。あなたはこれを無視できますか?

ブラジルのベテランSSW、アドリアーナ・カルカニョットの2019年作『Margem』は「海」をテーマにした作品とのことだが…プラスチックごみの海に浮かぶ彼女の姿を写したこのジャケットのアートワークに、海に対する深い尊敬の念を隠さない彼女の悲痛な心の叫びが聞こえてくるようである。

  • 2019-08-25
  • 2021-05-10

ピアノ、ヴァイオリン、チェロの変則JAZZトリオ。美しすぎる北欧ジャズ名盤

ジャズの世界に身を置きながら、クラシック仕込みの優れたテクニックやPOPS愛好者への訴求力も強い楽曲のキャッチーさなど、類稀な才能を発揮し1990年代から活躍するフィンランドの作曲家/ピアニスト、イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)の最高傑作に挙げたい一枚が、2014年リリースの『Anyone With a Heart』だ。

  • 2019-08-24
  • 2020-01-19

ギター音楽を愛する全ての人へ。ブラジル最高峰ギタリストがソロで挑むジスモンチ曲集

ダニエル・マレー(Daniel Murray)がジスモンチ主宰のレーベル、CARMOからリリースしたジスモンチ楽曲集『Universo Musical de Egberto Gismonti』は、ギタリストとして歩んだ半生の全てをぶつけた、渾身の傑作だ。自らの指先の肉と爪のみで表現し得る最高のギター音楽がここにはある。

  • 2019-08-19
  • 2019-08-19

知る人ぞ知るベトナム系ジャズギタリスト、グェン・レによる絶品ジミヘンJAZZ

かの天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。ギターマガジン誌が選ぶ史上最も偉大なギタリストで1位に選出された彼のフォロワーは数え切れないほどおり、トリビュート盤だって多数リリースされている。だが、このグェン・レというギタリストが唐突に発表したジミヘン・トリビュート作品は異色の作品であろう。

  • 2019-08-18
  • 2022-10-07

まるでシルクの耳触り。ヨタム・シルバースタイン新譜は現代ジャズギターの万華鏡

イスラエル出身、NYで活躍するジャズギタリスト、ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein)の2019年作『Future Memories』。ジョン・パティトゥッチも参加した今作は、ニューヨークの最先端JAZZにとどまらず、ヨタムが愛して止まないブラジル音楽やスパニッシュ音楽への愛が溢れた作品だ。

  • 2019-08-17
  • 2019-08-18

チック・コリア、78歳の新譜は“スパニッシュハート”への回帰!

グラミー賞を22回受賞。半世紀にわたってシーンの最前線で活躍を続けるピアニスト/作曲家のチック・コリアが御年78で新しく立ち上げたバンド「The Spanish Heart Band」でリリースした2019年新譜『Antidote』は、往年のチック・コリアのシンボルとも言えるスパニッシュジャズへの回帰を示した会心の作だ。

  • 2019-08-15
  • 2022-06-14

無限に広がる想像力。自然体の才女カミラ・メサの魅力満開の新譜『Ambar』

これほどの才能を目の当たりにして、彼女に嫉妬しない音楽家はいるのだろうか。NYを拠点に活動するチリ出身のジャズギタリスト/ヴォーカリスト/作曲家のカミラ・メサの2019年作『Ambar』。弦楽四重奏を加えた自身のバンド「The Nectar Orchestra」を率いての録音で、自身5作目のフルアルバムにしてメジャーデビュー作でもある。