- 2024-08-12
- 2024-08-09
エディンバラの気鋭アーバン・ジャズ・デュオ、Edy Forey。大物も参加した驚異のデビュー作
英国エディンバラを拠点に活動する男女デュオ、エディ・フォーレイ(Edy Forey)のデビューアルバム『Culture Today』が絶品だ。ジャズ、ネオソウル、エレクトロニックなどが抜群のセンスで配合されたサウンドは多くのリスナーに強く訴求することができるだろう。
英国エディンバラを拠点に活動する男女デュオ、エディ・フォーレイ(Edy Forey)のデビューアルバム『Culture Today』が絶品だ。ジャズ、ネオソウル、エレクトロニックなどが抜群のセンスで配合されたサウンドは多くのリスナーに強く訴求することができるだろう。
アルゼンチンを代表するピアニスト、エルナン・ハシント(Hernán Jacinto)の新譜『Gardel』。アルゼンチンらしい透明度の高いアレンジ・演奏で、時代を超えて愛される名曲を語り継ぐ素晴らしい作品だ。(1)「Yira Yira」を除き、ほか全曲がアルゼンチンを代表するタンゴ歌手/作曲家カルロス・ガルデル(Carlos Gardel, 1890 - 1935)の楽曲群のカヴァーで、アルゼンチン音楽界の“英雄”への深いリスペクトを卓越したジャズで表現する作品となっている。
ギタリスト/作曲家ヨハネス・グランロス(Johannes Granroth)率いるフィンランドのバンド、ピーラ(Peela)。彼らの3rdアルバム『Notbad』は、ジャズ、フュージョン、ファンク、ロック、ソウルなどから影響を受けた、最高にグルーヴする良作だ。
Love0R&Bというジャンルがビルボード誌で正式に音楽ジャンルとして使用されてから約80年。HipHop、Popsなど他ジャンルとクロスオーバーしながら進化を続けるR&Bおよびソウルは、これまでにネオ・ソウルやオルタナティブR&am […]
ブラジルの天才音楽家ニルジ・カルヴァーリョ(Nilze Carvalho)。芸歴45年を迎えた彼女が久々の新譜『Nos Combates da Vida』をリリースした。ほとんどの曲でヴォーカルとカヴァキーニョを弾き、生粋のサンビスタとしての強かな生き様を静かに見せてくれる素晴らしい作品に仕上がっている。呼吸をするように楽器を弾き、声だけでなく体中で音楽を表現する。その姿はあまりに自然で、まるで体の中から音楽が溢れ出しているかのように思える。
ワールドワイドな活動で知られるイスラエル出身のクラリネット奏者オラン・エトキン(Oran Etkin)の新譜『Open Arms』は、ブラジル、ジンバブエ、カナダ、チェコ共和国、トルコ、そして米国と世界中で現地のミュージシャンたちと録音した意欲的な作品だ。そのタイトルのとおり、分断と相互破壊が進む近年の世界において、あらゆる文化を尊重し受け入れ、つながることに焦点をあてている。
イギリス・ロンドンを拠点に活動するベーシスト/作曲家ダニエル・カシミール(Daniel Casimir)が新譜『Balance』をリリースした。絶賛された前作『Boxed In』に引き続きジェイムズ・コパス(James Copus, tr)やヌバイア・ガルシア(Nubya Garcia, sax)らを揃えた絢爛なジャズ・オーケストラを従えつつ、ドラマーはモーゼス・ボイド(Moses Boyd)からジェイミー・マーレイ(Jamie Murray)に交代。人力ドラムンベースを主体とした解像度の高いドラミングで、ロンドンの現代ジャズのかっこよさが全面に押し出された。
2019年のデビュー作『Cage And Aviary』が大絶賛された英国のSSW、ブライオニー・ジャーマン=ピント(Bryony Jarman-Pinto)が待望の2ndアルバム『Below Dawn』をリリースした。パンデミックや自身の出産といった出来事を経験し様々な心境の変化を経て、彼女のサウンドや歌はより落ち着きと深みを増し、進化している。
ブラジルのギタリスト/歌手バジ・アサド(Badi Assad)の新譜『Olho de Peixe』は、まさかのあの名盤の再解釈だった。タイトルを見てピンと来る人も多いだろう。オーリョ・ヂ・ペイシ(魚眼)。レシーフェ出身のSSWレニーニ(Lenine, 1959 - )が、斬新なパンデイロ奏法を含む様々な打楽器を操る魔術師のようなマルコス・スザーノ(Marcos Suzano, 1963 - )とともに録音した1993年の同名のアルバム『Olho de Peixe』は、地球の裏側日本のファンにも激烈な衝撃を与えたように、バジ・アサドや今作で共演するオーケストラのディレクターであるカルリーニョス・アントゥネス(Carlinhos Antunes)にとっても音楽家人生を左右するほどの作品だったようだ。
カナダ・トロントを拠点とする、自称“バルカン・クレズマー・ジプシー・パーティー・パンク・スーパーバンド”、レモン・バケット・オーケストラ(Lemon Bucket Orkestra)の新譜『Cuckoo』で、あなたは“音楽が持つ力”を再認識させられるかもしれない。
イタリアを代表するジャズ・レーベルであるEGEAより、ブラジル出身でイタリアを拠点に活動するシンガー、ホジェリオ・タヴァレス(Rogerio Tavares)の新譜『Assentamento』がリリースされた。本作はブラジルを代表する音楽家であるシコ・ブアルキ(Chico Buarque, 1944 - )の楽曲のカヴァー集となっており、ブラジルが誇る珠玉のメロディーと、イタリアが誇る室内楽ジャズの幸せな融合だ。
リード・リズムギターのトップランナー、コリー・ウォン(Cory Wong)がオランダのオーケストラ、メトロポール・オルケスト(Metropole Orkest)との共同名義の新譜『Starship Syncopation』をリリースした。タイトルどおり、ご機嫌なシンコペーションに溢れた眩しいほどのファンクネスが次々と畳み掛けてくる快演の連続が最高に楽しい作品に仕上がっている。
インドネシア・ジャワ島の伝統音楽に根差しながら、独自の現代的な感性を持ったシンガーソングライター、ペニ・チャンドラ・リニ(Peni Candra Rini)の新作『Wulansih』。米国の民族音楽博士アンディ・マグロウ(Andy McGraw)やニューヨーク出身のチェロ奏者レスター・セントルイス(Lester St. Louis)らとともに作り上げた、“未来志向の伝統音楽”とも呼ぶべき素晴らしい作品だ。
ブラジル・サンパウロ出身で、サンパウロとフランス・パリの二拠点で活動するシンガーソングライター、ナンナ・ミラーノ(Nanná Millano)の極上のデビューアルバム『Can't Translate Saudade』。ボサノヴァ、ジャズ、MPB、フレンチポップなどがほのかに香る非常に完成度の高いサウンドで、新世代の歌姫の登場を強く印象づける。