- 2022-02-25
- 2022-02-24
ドイツのジャズシーンを代表する二人が描く音の語らい…Sendecki & Spiegel『Solace』
ポーランドを代表するピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)と、Tingvall Trioで活躍するドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる第二作『Solace』。
ポーランドを代表するピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)と、Tingvall Trioで活躍するドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる第二作『Solace』。
今R&B界では「ウィークエンド以降」ともいえるオルタナティブR&Bがトレンドだ。パーソナルなリリックと内省的なサウンド。今回取り上げるSala(サラ)の1stEP『Flagments』は、その流れに対して19歳の感性で見事な回答を示してくれた。
グレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)のピアノには魔法が宿っている。このマルティニーク出身の天才の音楽には、カリブ海の太陽の恵みと、大海原の向こうにある未知の世界への希望が灯る。
一聴してインパクト絶大なサウンドにやられてしまうが、彼が叩くドラムスの奏法を知ればその驚異的なプレイスタイルにも驚きを禁じ得ない。フランスの打楽器奏者/作曲家ステファン・エドゥアール(Stéphane Edouard)のデビュー作である『Pondicergy Airlines』は、新しい音楽を知る悦びに満ちた途轍もないアルバムだった。
ポルトガルの男性SSW、マヌエル・リニャレス(Manuel Linhares)の2022年新譜『Suspenso』。プロデューサーとしても近年素晴らしい仕事をし続けているブラジルの鬼才アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)をプロデュース、アレンジ、ドラムスなどに迎えた良作。
2022年年明け早々に2年ぶり5枚目のアルバム『Dawn FM』をリリースした現代R&Bの旗手・ウィークエンド(The Weeknd)。考えてみれば、POP/R&Bの垣根を超え、ここまで市民権を得、チャートを賑わしているR&Bに触れるのはどれくらいぶりだろうか。そこに浮かび上がるのは一人のR&Bシンガー、今から約15年前『In My Own Words』で鮮烈なデビューを果たしたニーヨ(Ne-yo)の存在だ。The Weekndが「陰」だとしたら、Ne-yoは「陽」。嗜好も音楽性も違う2人のR&Bアーティストの意外な共通点から、今注目を集めるThe Weekndを考察していきたい。
アルゼンチンのシンガーソングライター、アグスティナ・クエリョ(Agustina Cuello)のデビュー作『Des-Velo』は、彼女自身が弾くガットギターとナチュラルなヴォーカルを軸に、ポップスとして親しめるサウンドをまぶした良質な作品だ。
アンゴラ出身、フランスでブラジル音楽グループSom Brasilのヴォーカリストとしても活躍した女性シンガー、ルシア・ヂ・カルヴァーリョ(Lucia De Carvalho)の3rdアルバム『Pwanga』がリリースされた。
イスラエルのアフロ・サイケデリック・ジャズバンド、Dialgoの2ndアルバム『Homeless Again』は、新たなメンバーとしてサックスのエイタン・ルドマン(Eitan Rudman)とサウンド・エフェクトにノアム・レヴィンバーグ(Noam Levinberg)を迎え、これまで以上にスケールアップ。
米国のサックス奏者、チャド・レフコウィッツ=ブラウン(Chad Lefkowitz-Brown)の 『Open World』は、コロナ禍の新時代デジタル・ジャズ・アンサンブルの最たる成功例ではないだろうか。20人を擁するビッグバンドに、世界中から招かれた超豪華なフィーチャリング・アーティストが夢の饗宴。スタンダードで世界中を飛び回る。
スウェーデンのピアノトリオ、Trio X of Swedenの 『Trad. Arr』はそのタイトル通り、伝統曲をジャズのピアノトリオで再構築した作品だ。全編北欧らしい美旋律のオンパレードで、腰を据えてじっくり聴くもよし、リラックスした時間のBGMにふんわりと流すもよしの万人におすすめしたいアルバム。
トルコ出身のヴォーカリスト/オーボエ奏者、エリフ・サンチェス(Elif Sanchez)のデビューアルバム『Elif Sanchez』(2021年)は、彼女がこれまでに影響を受けてきたトルコやアゼルバイジャンの伝統曲をジャズを基調とした現代的なアレンジで再解釈した作品。
ジョヴァンニ・ミラバッシ(Giovanni Mirabassi)があの伝説的なソロピアノ名盤『Avanti!』から20年を経て録音したソロ作『Pensieri isolati』。やはり、極めて才能のある音楽家にはソロというフォーマットが最適なのかもしれない。
ドラ・モレレンバウム(Dora Morelenbaum)、ジュリア・メストリ(Julia Mestre)、ルーカス・ヌネス(Lucas Nunes)、そしてゼー・イバーハ(Zé Ibarra)という現代リオデジャネイロのMPBシーンを代表する4人によって結成されたスーパーグループ、Bala Desejo。彼らのデビュー作は、期待通り、いやそれ以上の驚くべき作品だった。